Kokubu M, Mori H, Yamamoto Y, Sato M, Tange M, Hiasa Y. Novel anchor ring-shaped thread countertraction for colorectal endoscopic submucosal dissection beyond the hepatic flexure. Endoscopy. 2026;58(S 04):E810-E811. doi:10.1055/a-2901-6505
國分先生よりコメントを頂きましたので紹介させていただきます。
以下、コメントです。
本論文では、肝彎曲部をまたぐ大腸腫瘍に対する新しいESD手技について報告いたしました。
大腸ESDにおいて、肝彎曲部や脾彎曲部をまたぐ大きな病変は、粘膜ひだの背側に病変が隠れること
で安定した術野の確保が困難となり、技術的に高難度となります。既存の牽引手技は種々報告されて
いますが、専用デバイスを必要とするものや、彎曲部をまたぐ病変全体を一括して視野に収めること
が難しいものも少なくありません。
今回の症例は、横行結腸から肝彎曲部にかけて広がる40mmのLST-NGの患者さんです。病変が粘膜ひ
だの背側に位置するため、通常の肛門側からのアプローチでは安定した術野が得られず、標準的な
ESDが困難な状況でした。
そこで私たちは、Zeoclip(Zeon Co., Tokyo)とリング状スレッドを組み合わせたコントラリング糸カ
ウンタートラクション法を選択しました。まず内視鏡を上行結腸内で反転させ、口側からアプローチ
して粘膜切開・剥離を行いました。次に剥離した口側辺縁にリング状スレッドを装着した2本の
Zeoclipを把持し、内視鏡を順方向に戻した後、別のクリップでリングスレッドを横行結腸の対側壁に
アンカリングしました。これにより病変全体が肛門側から一括して視野に入り、安定した直視下での
剥離が可能となりました。結果として、遅発性出血や穿孔を認めることなく、病変は一括切除されま
した。
以上より、肝彎曲部をまたぐ技術的難易度の高い大腸ESDに対して、本コントラリング糸カウンター
トラクション法は市販のZeoclipとスレッドのみで実施可能であり、専用デバイスを必要とせず病変全
体のパノラマ的な牽引を実現しうる新たな治療選択肢となる可能性が示唆されました。本報告は一症
例の経験であり、その適応や有効性については、今後さらなる症例の蓄積と検討が必要と考えており
ます。
本症例の経験ならびに本論文の作成にあたり、ご指導を賜りました森宏仁先生、日浅陽一教授、なら
びに共著者の先生方に心より深謝申し上げます。また、日頃よりご支援いただいている先進消化器内
視鏡開発学講座の先生方に厚く御礼申し上げます。最後になりましたが、大学院生時に論文の基礎を
教えて頂いた熊木先生、小泉光仁先生、今村先生にも厚く御礼申し上げます。今後ともご指導のほど
何卒よろしくお願い申し上げます。
國分先生、貴重な報告をありがとうございます。新HP担当より。
松山赤十字病院の越智裕紀先生が、日本肝臓学会の研究奨励賞を受賞されました!
受賞に際して、越智先生からいただきましたコメントを紹介させていただきます。
以下、コメントです。
この度日本肝臓学会の研究奨励賞を頂きました。2025年に日本肝臓学会の英文誌であるHepatol Resに掲載された論文の中で最大8名選ばれる賞で、先日の第62回肝臓学会総会で授賞式がありました。
受賞内容の論文のタイトルは「Impact of muscle volume changes following atezolizumab-bevacizumab therapy in patients with unresectable hepatocellular carcinoma. (Hepatol Res. 2025 Jul;55(7):1046-1053.)」になります。この論文のデータはSYMPLE study groupという四国の8施設から頂いて、アテゾリズマブ/ベバシズマブ併用治療(Ate/Bev治療)が1st lineとして投与されて画像判定がなされた165例を対象としています。治療開始後の筋肉量の変化に注目して、筋肉量の変化が予後に与える影響を考察したものです。筋肉量が維持されている症例群の方が無増悪生存期間が有意に長いという結果でした。
肝疾患において、治療前の筋肉量は生存含めた予後に大きくかかわると多数報告がなされていますが、今回はAte/Bev治療中の筋肉量の変化に着目した点が、今までの報告と大きく異なる点になります。今後の課題としては、筋肉量の維持を目的とした運動などが薬物療法の予後に寄与するかどうかの検討が必要だと考えております。
最後になりましたが、平素からご指導を頂いている日浅先生をはじめとする同門会の先生方に深謝申し上げます。日常の臨床を第一にしながら、今回の賞で終了せずに今後も発信を続けていく所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

越智先生、この度は誠におめでとうございます。益々のご活躍を祈念申し上げます。
肝臓グループの中村由子先生が、日本超音波医学会の伊藤賞と、第33回日本肝がん分子標的治療研究会の演題賞を受賞されました!
受賞にあたり、中村先生よりコメントをいただきましたので紹介させていただきます。
以下、コメントです。
日本超音波医学会第21回伊東賞(論文賞)に寄せて
先日開催されました第99回日本超音波医学学術集会に授賞式において第21回伊藤賞を受賞いたしました。これは、前年に発刊された日本超音波医学会機関誌に掲載された原著論文の中から選考される論文賞です。選考いただいた論文は「Diagnostic accuracy of ultrasound-derived fat fraction for the detection and quantification of hepatic steatosis in patients with liver biopsy」です。これは、減衰と後方散乱を加味して行う肝脂肪の定量評価の有用性を検討したものになります。
なんと過去に小泉洋平先生(現こいずみ内科・消化器内科クリニック)が2度受賞され、当教室からは3度目になります。このような栄誉ある賞をいただく事ができ、大変光栄に思います。これも日浅先生、廣岡先生の御指導あってのこと、また日々エコー室で鍛錬しています矢野先生の尽力あってのことと深く感謝しています。今後とも御指導御鞭撻のほどをお願いもうしあげます。

日本肝がん分子標的治療研究会第33回最優秀演題Awardに寄せて
本年1月に山形県天童で開催されました第33回日本肝がん分子標的治療研究会において一般演題から選考されます最優秀演題Awardを受賞いたしました。日浅教授が当番世話人を務めます第34回大会の授賞式で発表いただきました。
演題は「デジタルツールを活用したirAEマネージメントに対する多職種との取り組み」になります。当院腫瘍センターや外来化学療法室との取り組みを中心に発表させていただき、雑誌肝胆膵にも寄稿させていただく予定です。
今後もICIレジメンは増加すると考えられ、irAE管理は重要な課題の一つであり、大学病院の取り組みを広く評価いただいたものと思っています。また発表と寄稿にあたり御指導いただきました腫瘍センターの薬師神芳洋先生、日浅先生、廣岡先生、外来化学療法室の皆様に深謝しています。引き続き御指導のほどを何卒宜しくお願い申し上げます。

中村先生、この度は誠におめでとうございます。益々のご活躍を祈念申し上げます。
第111回 消化器内視鏡学会総会(The 111th Congress of the Japan Gastroenterological Endoscopy Society)にて先進消化器内視鏡開発学から4演題発表しました!
5月8, 9, 10日に行われた第111回 消化器内視鏡学会総会(パシフィコ横浜)にて、森宏仁 先進消化器内視鏡開発学 教授のグループから山本Dr、佐藤Dr、丹下(正)Drが合計4演題発表を行いました!
どの発表も活発な質疑応答があり非常に充実した発表でした!
VTEは、座長の福島医大の引地准教授から先進医療として進めて下さいと評価をいただきました!
HAWKS縫合器は、座長の東京慈恵会医科大学の炭山教授から開発を急ぐように評価いただきました!
①上部3 ビデオワークショップ 上部消化管静脈瘤に対する内視鏡診療の最前線
「Development of new radical treatment for refractory esophageal varix with variceal transection of esophageal varix:内視鏡的食道静脈瘤離断術による難治性食道静脈瘤の新たな根治術の開発」
丹下正章
②会長特別企画 ナイスリカバリーショット症例集・消化管
「Endoscopic full-thickness suturing for an post-ESD ulcer base: Predicting delayed perforation from ischemic changes:ESD後の潰瘍底の虚血性変化から遅発性穿孔を予測し全層縫合を行った一例」
丹下正章
③附置研究会 第1回 内視鏡治療後欠損部閉鎖法に関する研究会
「抗血栓療法中の胃ESD後粘膜欠損に対する創閉鎖:Double-arm-bar suturing system+Anchor-pronged clip併用法の有用性」
山本安則
④附置研究会 第1回 内視鏡治療後欠損部閉鎖法に関する研究会
「鎖状糸格納式・可動式フック付き先端アタッチメント(HAWKS)縫合器によるESD後潰瘍閉鎖の臨床導入」
佐藤真

素敵なお写真をグループの皆様よりいただきました。紹介させていただきます。
学会発表大変お疲れ様でした! HP担当より
肝臓グループ島本豊伎先生の研究内容が、日本消化器免疫学会 ICMI2026 医師派遣事業に採択されました!
以下島本先生よりいただきましたコメントを紹介させていただきます。
この度、日本消化器免疫学会からの派遣医師として、今年7月にカナダのモントリオールで行われるInternational Congress of Mucosal Immunology (ICMI2026)へ参加させていただくこととなりました。
この海外派遣事業は40歳未満の若手研究者を対象としており、学会員の推薦と書類審査にて選考され、派遣医師は日本消化器免疫学会より旅費や滞在費、参加費の補助が受けられます。
演題は「 Induction of HBV specific immune-responses via mucosal immunity in immune-suppressive conditions by nasal administration of a vaccine containing HBs/HBc antigens 」であり、学位取得に向けて行っているHBVワクチン研究の最新の結果を踏まえた内容になっています。
我々の研究している経鼻投与ワクチンは粘膜免疫を介して抗体の誘導を行うのが特徴です。昨年から海外の先生方ともやりとりをしつつ、誘導された抗体の機能を評価する新たなアッセイの構築・測定条件の最適化に取り組んでおり、マウス血清での検証を進めてきました。まだ実験は進行中ですが、最終的にデータが出揃えば新規性の高い報告ができるのではないかと期待しています。今回の発表では中間報告ですが、こうした新規データを含めた発表を予定しています。
原油問題で旅費も高騰する中でこのようなご支援をいただけるのはありがたい限りです。夏のモントリオールの街並みが楽しみですが、今回一人旅ですので安全には十分に気を付けて行ってきたいと思います。このような貴重な機会をいただけたのも日頃の先生方のご指導の賜物であり、派遣医師として少しでも知見を広げ、今後の研究の発展につながるような経験になればと思っております。
島本先生
このたびは誠におめでとうございます。
このような事業にご参加されることは、大変貴重なご経験になることと存じます。ぜひ現地で多くの見識を深められ、実り多い機会となりますことを心よりお祈り申し上げます。
また、ご帰国後に、さまざまなお話を伺えますことを楽しみにしております。
HP担当より
肝臓グループの島本豊伎先生が、令和7年度大学院医学系研究科医学専攻中間審査会において優秀研究賞を受賞されました!
表彰式での素敵なお写真を頂戴しましたので、ご報告いたします。
下記、島本先生よりコメントをいただいております。
令和7年度 大学院医学系研究科医学専攻中間審査会 優秀研究賞 受賞に寄せて
昨年行われた大学院中間審査会にて優秀研究賞を受賞いたしました。先日行われた授賞式では代表挨拶を務めさせていただきました。中間審査会では他の大学院生や審査担当の先生方から鋭いご質問をいただき、普段の学会発表以上に緊張して質疑応答をしていたのを覚えています。また留学生の先生から英語でのご質問もいただき、片言の英語で冷や汗をかいておりました。そうしたご指摘はどれも、その後の研究計画や発表に活かせるような貴重なご意見ばかりであったかと思います。
発表に際しましてご指導を賜りました日浅教授、吉田先生をはじめ、現在の実験の基礎を築いてくださった白石先生、また実験についていつも相談に乗ってくださった技官の先生方にこの場を借りて心より御礼申し上げます。
今回の受賞を励みに論文化、学位取得ができるように研究に取り組んでまいりますので、引き続きのご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。


島本先生、このたびは誠におめでとうございます。
今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
愛媛県立中央病院 消化管グループの論文が JGH open (IF:1.5) にアクセプトされました.
以下,破竹の勢い、旭日昇天の勢いで有名な、昇り竜のごときfirst author S先生からいただきましたコメントです.
愛媛県立中央病院 消化器グループが投稿しておりました,「潰瘍性大腸炎の病型別にみたLRGと糞便マーカーの診断能の比較」についての論文” Effect of Disease Extent on Leucine-Rich α2-Glycoprotein as a Marker for Endoscopic Mucosal Healing in Patients With Ulcerative Colitis”が JGH open (IF:1.5) にアクセプトされました.
JGH Open. 2026; 10(2): e70341.
現在,潰瘍性大腸炎患者のバイオマーカーには,血清マーカーであるCRPやLRG,糞便マーカーである免疫便潜血検査や便中カルプロテクチンがあります.しかし,実臨床においてどのように使い分けるかは明確ではありません.そこで今回,潰瘍性大腸炎の病型別に各種マーカーの診断能を比較検討しました.
愛媛県立中央病院に通院している潰瘍性大腸炎患者のうち,潰瘍性大腸炎と同時期にLRGを測定した171名を対象に,全大腸炎群と左側大腸炎および直腸炎群の2群に分類して,各種マーカーと内視鏡的活動性との間の相関を評価しました.
全大腸炎を呈する潰瘍性大腸炎患者において,LRGは便マーカーと同等の診断精度を示しました(内視鏡的粘膜治癒予測曲線下面積[AUC]:LRG 0.92,便免疫化学検査[FIT] 0.95,便中カルプロテクチン[Fcal] 0.96)(FIT vs. LRG、p = 0.886,Fcal vs. LRG,p = 0.412).一方,左側大腸炎および直腸炎の患者では,便マーカーは内視鏡的粘膜治癒予測においてLRGよりも優れた診断精度を示しました(AUC:LRG 0.66,FIT 0.94,Fcal 0.92)(FIT vs. LRG,p <0.001,Fcal vs. LRG、p = 0.004).
本研究の結果は,潰瘍性大腸炎の管理において,病型に応じたバイオマーカーの選択が有用である可能性を示唆しています.左側大腸炎型および直腸炎型の患者では,診断精度の高い糞便マーカーが推奨されますが,全大腸炎型の患者で便検体が採取できない場合には,LRGは有効な代替手段となります.
本研究は愛媛県立中央病院の消化器内科診療に携わる先生方や医療スタッフのご協力によって行うことができました.深い感謝を申し上げます.
S先生をはじめ、県立中央病院の先生方、この度はacceptおめでとうございます!
肝臓グループの島本豊伎先生の症例報告が、雑誌肝臓に掲載されました!
島本先生より、掲載に際してのコメントをいただきましたので紹介させていただきます。
論文掲載報告
「大量腹水穿刺排液とガイドラインに準拠したアルブミン投与により脳死肝移植待機が可能であった非代償性肝硬変の1例」
肝臓 2026; 67(1): 51-58 doi: https://doi.org/10.2957/kanzo.67.51
この度、雑誌肝臓に「大量腹水穿刺排液とガイドラインに準拠したアルブミン投与により脳死肝移植待機が可能であった非代償性肝硬変の1例」が掲載されましたのでご報告いたします。
本症例は肝移植待機中の難治性腹水を伴う非代償性肝硬変患者に対し、腹水排液時に十分量のアルブミンを投与することで、排液後循環不全(Paracentesis-induced circulatory dysfunction: PICD)の発症を予防し、移植に繋げることができた症例です。国内外のガイドラインでは腹水大量排液時にはPICD予防のため腹水1Lあたり6-8gのアルブミンを投与することが推奨されていますが、保険診療上はアルブミンの投与量に制限があります。
こうしたエビデンスと実臨床の乖離について、日本消化器病学会および日本肝臓学会が厚生労働省に、”日本消化器病学会・日本肝臓学会の「肝硬変診療ガイドライン」における肝硬変に伴う単純性腹水の治療抵抗例・不耐例や難治性腹水に対して、人血清アルブミン製剤を高用量投与することは可能か。”との疑義解釈を求めたところ、2022年3月に”医学的判断による。”と回答がなされています。本症例では週2回、5L以上の腹水排液が必要な症例であり、排液を行う際には25%高張アルブミン製剤150mL(アルブミン37.5 g)を投与しました。高用量かつ高頻度の投与となりましたが、投与による有害事象はみられませんでした。
アルブミンにはPICDの予防や膠質浸透圧の維持以外にも、物質の輸送や抗酸化作用、フリーラジカルやエンドトキシンの除去など様々な生理活性があり、アルブミン投与によって特発性細菌性腹膜炎や肝腎症候群の予後が改善することも知られています。
限りある血液製剤のため適応は慎重に判断する必要がありますが、十分なアルブミン投与は患者のQOL改善だけでなく予後の改善にも寄与する可能性があり、特に移植に向けた全身管理においては重要となるのではないかと考えました。
本症例の執筆に際しましてご指導を賜りました日浅先生、徳本先生、肝臓グループの先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
島本先生、この度は大変おめでとうございました! HP担当
髙橋遥奈先生が、日本内科学会第133回四国地方会において初期臨床研修医奨励賞を受賞されました!
髙橋先生より受賞に際してのコメントをいただきましたので紹介させていただきます。
以下コメントです。
この度、日本内科学会第133回四国地方会において初期臨床研修医奨励賞を受賞いたしました。
本演題では、「臍帯血移植後の卵白アレルギーにより急性膵炎を発症した1例」について報告しました。臍帯血移植後に生じた移植獲得性食物アレルギーが急性膵炎の原因と考えられた稀な症例であり、移植後患者における膵炎の鑑別診断として、食物アレルギーを念頭に置く重要性を示した症例です。
学会当日も多くの先生方から貴重なご質問やご助言をいただきました。本症例を通じて、移植医療と消化器疾患、アレルギーの関連について理解を深めることができ、大変有意義な経験となりました。
今回の発表および受賞は、ご指導を賜りました沼田先生をはじめとして第3内科の先生方、周桑病院の先生方、関わってくださった多くの先生方のご支援の賜物です。心より感謝申し上げます。引き続き精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


指導にあたってくださりました沼田先生も大変喜んでおられました。
若手の力強さを感じました。
この度は大変おめでとうございます!