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山本安則先生と古川慎哉教授がまとめた日本人若年層におけるBMIと過敏性腸症候群(IBS)に関する論文が、International Journal of Colorectal Disease(IF 2.796)にアクセプトされました。
 

お知らせ

愛媛大学医学部附属病院 光学医療診療部の山本安則先生と愛媛大学総合健康センターの古川慎哉教授が共同で投稿しておりました、日本人若年層におけるBMIと過敏性腸症候群(IBS)に関する論文がInternational Journal of Colorectal Disease(IF 2.796)にアクセプトされました。

山本安則先生からのコメントです。

肥満度(BMI)と過敏性腸症候群(IBS)の関連は、アジア人集団では一貫しておりません。また、若年層におけるこの問題についてのエビデンスは存在しておりません。そこで、本研究では日本人の若年層におけるBMIとIBSの関連性を検討しました。
愛媛大学新入生8,923名を対象に解析した結果、IBSの有病率は6.5%、女性の有病率が男性よりも有意に高い結果でした(6.0% vs. 7.2%, p = 0.029)。また、女性では、体重過多(BMI≧25 kg/m2)であることがIBSと独立して正の相関を示しました(調整後オッズ比 [OR]。1.81[95%信頼区間(CI):1.13-2.79])。一方、男性では、BMIとIBSとの関連はみられませんでした。
肥満(過体重)は、腸管透過性や結腸および直腸における便通過速度を更新させることが報告されています。また女性の過体重は、特に不安やうつ病の発症リスクを増加させ、これはIBSのリスクともオーバーラップします。我々のこれまでの研究において、運動習慣がIBSに対し予防的に働くことが示されており、若年女性にとって、肥満予防と運動習慣はより重要かもしれません。

本研究では多くの愛媛大学の学生さんの協力によって行うことができました。また加えて、愛媛大学総合健康センタースタッフや学生健診にご協力いただいております先生へ感謝申し上げたいと思います。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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