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B cell-activating factor (BAFF)と非アルコール性脂肪性肝疾患の組織像との関連をみた論文がHepatol Int.にacceptされました。
 

お知らせ

B cell-activating factor is associated with the histological severity of nonalcoholic fatty liver disease.

Miyake T, Abe M, Tokumoto Y, Hirooka M, Furukawa S, Kumagi T, Hamada M, Kawasaki K, Tada F, Ueda T, Hiasa Y, Matsuura B, Onji M.

当教室では、これまでにBAFFと脂肪細胞の関連について研究を行ってきました。そして、BAFFが脂肪細胞におけるインスリン抵抗性を惹起することを報告しました(Hamada, et al. Obesity 2011;19:1915-22.)。さらに、その研究過程でBAFF受容体は内臓脂肪組織だけでなく肝臓にも存在することが明らかとなりました。そこで、門脈を介して蓄積された内臓脂肪組織からの影響を強く受ける非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と、BAFFの関連について検討を行いました。

NASH患者ではsimple steatosis患者に比べて有意に血清BAFF濃度が高値でした。また、肝組織での検討では進行した肝線維化と肝細胞の風船状腫大所見があるNAFLDでは有意なBAFF濃度の増加がみられました。そこで、BAFFのNASHの診断における有用性についてROC解析を用い検討を行いました。NASHと診断するための血清BAFF濃度のcut-off値は831.1 pg/mL( ROC曲線下面積:0.737、感度:93.5%、特異度:50%、正診率:84.3%)で、診断に対する有用性も証明されました。

当教室では引き続きNAFLD患者の病態に関する研究、治療を行っていきたいと考えております。是非、精査を希望されるNAFLD患者様がおりましたらご紹介ください。

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
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