肝炎デー、肝臓週間関連イベントの最後は日本肝臓学会四国地区市民公開講座です。
四国地区を代表して8月2日に愛媛県医師会館で行いました。
この日もうだるような暑さであり、来場者も少ないのではないかと考えていましたが、最終的に170人を超える方に参加していただくことができました。この場をかりて御礼を申し上げます。
例年の市民公開講座であれば、愛媛県内の医師が話すことがほとんどですが、四国地区の講演ということで、他県からも演者を呼ぶことができ、なかなか豪華なラインナップとなりました。
高知大学の西原利治教授から脂肪肝が実は怖い病気であることについて、香川県立中央病院の高口浩一先生からはB型、C型肝炎の最新治療について講演をいただきました。さらに、徳島大学の居村暁先生から肝臓がんに対する手術について、愛媛大学の高田泰次教授からは肝臓移植についての講演をいただくことができました。
肝臓病の中でC型肝炎治療の進歩は目覚ましく、ほとんどの方がウイルスを排除できるようになりつつあります。一方、脂肪肝でも肝硬変になり、肝がんができることがあり、増加傾向にあるようです。今後、肝がんは減少していくことが予測されていますが、いまだ年間3万人を超える方が肝がんで亡くなっています。
肝炎ウイルス検査を行い、B型、C型肝炎ウイルスを持っている方や、脂肪肝やお酒を飲む方は定期的にエコーやCTなどの検査を行い、肝がんを早期に見つけることで、局所治療や手術を適切に選択していくことが最も大事なことのようです。
長時間になりましたが、最後まで熱心に聞いて頂きありがとうございました。

7月25日の街頭キャンペーンの次は無料の肝炎ウイルス検査です。
8月1日に無料の肝炎ウイルス検査、肝疾患相談、肝疾患患者さんに対する就労相談を大街道の「てくるん」で行いました。昨年は60人強でしたが、今年は3時間ほどで81名の方に肝炎ウイルス検査を受けていただくことができました。
肝炎ウイルス検査は事前の申請が必要ですが、愛媛県であれば委託医療機関や保健所(松山市保健所を含めて)に行けば、無料で行う事ができます。ただ、保健所までいってまで検査をうける方は少なく、検査数が伸び悩んでいます。今回のように、街中で気楽に受けていただける機会を増やすことができればいいなと思います。
愛媛県は肝炎ウイルス検査の受診率が低いことが分かっています。
肝炎ウイルス検査は一生に一度で構いませんので、受けてみてはどうでしょうか。

市立宇和島病院の橋本悠先生が内科科長の岡本傳男先生とともに入局のご挨拶に来られました。
橋本先生は愛媛大学を卒業後、市立宇和島で初期研修を終えられ、そのまま同院消化器内科で専門医を目指して後期研修を受けておられます。おそらく、県内では後期研修医1人あたり最も内視鏡件数を経験できる宇和島病院、今まさにその魅力に取り付かれている真っ只中なのではないかと思います。将来は出身地である南予地区で地域医療マインドと消化器専門医のバランスを持ち合わせた医師として働くことが夢の橋本先生、これからも研鑽を積み大いに羽ばたいて下さい。
開学以来、第3内科は専門領域であります消化器・内分泌・糖尿病のみならず、プライマリケア・地域医療にも力を入れております。興味のあります学生および研修医の皆さん、県外からの帰省や転科を考えている皆さん、気軽に声を掛けて下さい。皆さんのキャリアアップを支援します。
7月28日は世界肝炎デー、日本肝炎デーです。皆さん知っていましたか?
愛媛大学では世界肝炎デー、肝臓週間に併せてさまざまな啓発イベントを行いました。
まずは、街頭キャンペーンです。
7月25日は土曜夜市にあわせて街頭キャンペーンを行いました。
4回目となる今年は、初めて坊ちゃん広場といよてつ高島屋前で行いました。愛媛県、松山市保健所、愛媛大学医学部附属病院の看護部、栄養部の他に、全国健康保険協会愛媛支部の方々も参加していただきました。また、肝炎の患者さんも猛暑の中でたくさん参加して下さいました。さらに、みきゃん、愛ちゃん、大ちゃんに加えて東温市から「いのとん」もきてくれました。
例年、ポケットティッシュとチラシを配っていましたが、もっと受け取ってもらいやすいグッズはないかということで、今年は「うちわ」が登場しました。なかなかの人気ぶりで、かなりの数を用意していましたが、すぐになくなってしまいました。来年も登場することになりそうです。
また、7月28日の世界肝炎デー当日にはいよてつ高島屋の「くるりん」のライトアップを行いました。
キャンペーンをきっかけに一人でも多くの方に、肝炎検査を受けていただき、気づかないうちに肝硬変、肝がんになることがないように活動を続けていきたいと思います。

第52回日本消化器免疫学会総会(2015年7月30~31日)で大学院生の姚立穎さんが「NAFLDモデルマウスにおける肝MDSCの同定と免疫抑制機序の解析」の演題名で発表され、見事優秀演題賞を受賞しました。姚さんの今後の益々の活躍を期待しております。
なお、この研究成果を元に更に検討・解析を加え、今年の11月にサンフランシスコで開催されるAASLD 2015で発表予定になっております。
びっくり仰天ニュースです!
先日、四国がんセンター副院長の谷水正人先生が入局のご挨拶に来られました。谷水先生は岡山大学をご卒業後、岡山大学第1内科に入局されました。ご存じの通り、県内の緩和医療をリードして下さっている先生であり、平成5年からは四国がんセンターでご勤務されております。現在は副院長の要職に就かれております。とても頼もしい先生を仲間に迎え入れられることができ、同門会会員一同非常に喜んでおります。今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
愛媛大学第3内科同門会では、大学病院と関連病院が強固な連携で診療・研究・教育を行っており、ますます強い絆で持って発展が期待されます。
〇黄蘭会
日時:7月11日(土)14:00~21:00
国際ホテル松山
〇アサコール錠発売記念講演会
日時:7月14日(火)19:00~21:00
松山全日空ホテル 本館4階 ダイヤモンドボールルーム
特別講演 Ⅰ
岡山大学病院 消化器内科 助教 平岡 佐規子先生
特別講演 Ⅱ
京都大学医学部附属病院 内視鏡部 講師 仲瀬 裕志 先生
〇肝臓フォーラム
日時:7月21日(火)19:00~21:00
松山全日空ホテル 南館4階 ダイヤモンドボールルーム
特別講演
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野 教授 寺井 崇二先生
〇タケキャブ発売講演会in愛媛
日時:8月3日(月)19:30~20:45
松山全日空ホテル
特別講演
兵庫医科大学 内科学 消化管科 主任教授 三輪 洋人先生
〇ソバルディ発売記念講演会
日時:8月21日(金)19:00~21:20
松山全日空ホテル
特別講演 Ⅰ
国立病院機構長崎医療センター 臨床研究センター長 八橋 弘先生
特別講演 Ⅱ
武蔵野赤十字病院 副病院長 泉 並木先生
〇第64回愛媛肝胆膵研究会
日時:8月22日(土)16:00~19:00
テレビ愛媛 7階 EBCホール
特別講演 Ⅰ
名古屋市立大学大学院医学研究科 消化器・代謝内科学 病院講師 内藤 格先生
特別講演 Ⅱ
熊本大学大学院 生命科学研究部 消化器内科学分野 教授 佐々木 裕先生
〇内分泌学術講演会
日時:8月27日(木)19:00~21:10
道後大和屋本店
特別講演
国立大学法人東京医科歯科大学医学部附属病院 大学院医歯学総合研究科
細胞生理学分野 教授 竹田 秀先生
廣岡先生からのAPPLE meetingの速報が届きました。
以下廣岡先生からのコメントです
The 6th Asia-Pacific Primary Liver Cancer Expert Meetingが大阪で開催されました。「Local recurrence in the tumor blood drainage area after radiofrequency ablation」と「Verification of the accuracy of a needle tracking system for use with bipolar radiofrequency ablation electrode」の2演題を発表しました。


このうち局所再発と腫瘍血流について報告した演題は優秀演題賞をいただきました。
entecavir治療中のB型肝炎患者において肝細胞癌が発生する因子を検討した論文がHepatology Internationalにacceptされました。
以下渡辺先生からのコメントです。
このテーマは、もともと2014年4月の消化器病学会で、大学のデーターをまとめて報告しましたが、座長の先生から症例数が少というご指摘を頂きました。指摘いただいた内容を日浅先生と検討し、松山赤十字病院、県立中央病院からデーターをいただいて論文にまとめました。上甲先生、道堯先生、徳本先生をはじめ御協力、御指導いただいた先生方に感謝申し上げます。今後も御指導のほどよろしくお願いいたします。