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富田英臣先生が報告した小児食道アカラシア症例のvideo case reportがAJGに公開されています!
 

お知らせ

教室の富田英臣先生が報告した小児食道アカラシア症例のvideo case reportがAJGに公開されています。

https://journals.lww.com/ajg/Citation/9900/Peroral_Endoscopic_Myotomy_for_Infantile.480.aspx

以下は富田先生からのコメントです。

食道アカラシアは下部食道括約筋の弛緩不全と食道蠕動波の消失により通過障害をきたす疾患です。20歳から60歳に発症することが多いとされていますが、小児の発症も多く報告されています。
本症例は15ヶ月の幼児で、離乳食摂取後の嘔吐がみられていました。先天性食道狭窄症が疑われバルーン拡張術が実施されましたが効果が乏しく、当院を受診されました。高解像度食道内圧測定や食道造影検査により食道アカラシアと診断し、内視鏡下筋層切開術(Peroral endoscopic myotomy: POEM)を行いました。乳児のため細径内視鏡、細径内視鏡用の高周波ナイフと先端フードを用いてPOEMを行い、良好な効果が得られています。
国内で報告されているPOEM実施症例では最年少であり、また、細径内視鏡を用いたPOEMは海外を含め初の報告です。幼児の食道アカラシアに対してもPOEMが治療選択肢となり得ることが示せたものと思っております。
今回の報告にあたり、診療に協力いただきました、当院の小児科、麻酔科、小児外科の先生方に厚く御礼申し上げます。

当教室では2019年より高解像度食道内圧測定などの検査を充実させ、食道運動障害の診断にあたっており、POEMをはじめとする治療を行っています。年齢を問わず、食道アカラシアをはじめとする食道運動障害が疑われる患者さんがいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。

 
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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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