小泉光仁先生の膵がん進展機序に関する基礎研究がScientific Reportsにアクセプトされました!
2021年11月18日 10:33 AM
当教室の小泉光仁先生の膵癌進展機序に関する基礎研究「Apoptosis-associated speck-like protein containing a CARD regulates the growth of pancreatic ductal adenocarcinoma」がScientific Reportsにアクセプトされました。
https://www.nature.com/articles/s41598-021-01465-2
小泉光仁先生からのコメントです。
Apoptosis-associated speck-like protein containing a CARD (ASC)は愛媛大学プロテオサイエンスセンター教授の増本純也先生が同定されたタンパク質です。ASCは生体の炎症応答にかかせないインフラマソームやアポトーシスのシグナル伝達において、重要な役割を果たしますことが分かっています。
本研究では、
①膵がんにおいてASCが高発現すること
②ASCの高発現は膵がんの予後を悪化させること
③ASCの発現抑制により膵がん細胞の増殖を抑制すること
④ASCは膵がん細胞の細胞周期を調節していること
を明らかにしました。
膵がんの新しい治療に結び付けるべく、今後も研究を進めていきたいと思います。
論文作成にあたりご指導いただいた日浅陽一教授、渡辺崇夫先生、プロテオサイエンスセンターの増本純也先生に感謝申し上げます。