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日本内分泌学会四国支部市民公開講座/第22回愛媛大学ヘルスアカデミーが開催されました
 

お知らせ

日本内分泌学会四国支部市民公開講座/第22回愛媛大学ヘルスアカデミーが開催されました。

日本内分泌学会四国支部市民公開講座/第22回愛媛大学ヘルスアカデミーは,平成24年9月17日(月,祝日) 13時から,いよてつ高島屋9階「ロ-ズホール」で,愛媛大学 地域生活習慣病・内分泌学講座の松浦文三教授と第12回日本内分泌学会四国支部学術集会 会長の宮内省蔵先生の世話人で,開催されました。台風接近の中ではありましたが,約200名の参加を得て,4題の講演とともに会場からの質問も多数あり,盛会裏に終了しました。日本内分泌学会での市民公開講座は,今回が全国的にも初めてではありましたが,市民の皆様の内分泌の病気に対する関心の高さ,市民講座のニーズの高さにおどろかされました。

第1部の講演の部では,まず,愛媛大学 放射線科の宮川正男先生から,「放射線障害・放射線治療と甲状腺」について,原発事故での放射線障害や医療の検査で用いる放射線の放射線障害と有用性について,また甲状腺疾患や甲状腺癌に対する放射線治療の有用性についての講演をしていただきました。続いて,市立宇和島病院 内分泌代謝内科の宮内省蔵先生から,内分泌疾患の中でも多くを占め,日本全国に約1500万人いると推定されている「甲状腺の病気」について,バセドウ病と慢性甲状腺炎を中心に講演をしていただきました。愛媛大学 第2内科の大蔵隆文先生からは,「高血圧と内分泌の病気」について,高血圧の約5%を占める原発性アルドステロン症と褐色細胞腫の講演をしていただきました。愛媛大学の松浦文三先生からは,「高血糖・低血糖と内分泌の病気」について,高血糖をきたす先端肥大症,Cushing症候群,バセドウ病について,低血糖をきたす副腎皮質機能低下症とインスリン産生腫瘍について,講演をしていただきました。

第2部のQ and Aコーナーでは,愛媛大学 第3内科の三宅映己先生にも加わっていただき,講演された先生方とともに,会場からの質問に答えていただきました。質問は,甲状腺に関連する内容が7割程度を占めていました。CT,PET-CT,シンチなどの放射線を用いた検査の被爆の程度,甲状腺に対する放射線内用療法や種々の癌に対する体外放射線療法とその副作用,甲状腺腫瘍の診断,などについては宮川先生から答えていただきました。海藻類摂取と甲状腺機能,妊娠・出産と甲状腺,甲状腺中毒症はバセドウ病のみではないので,鑑別診断をしてから抗甲状腺剤(メルカゾールなど)を用いるべきであること,潜在性甲状腺機能低下症の治療方針,などについては宮内先生から答えていただきました。内分泌の病気を疑う高血圧のポイントや原発性アルドステロン症の合併症,偽性アルドステロン症,高血圧の最新の治療薬,などについては大蔵先生に答えていただきました。内分泌の病気を疑う糖尿病のポイント,糖尿病の経過中に糖尿病が悪化したときに癌の発生を疑うこと,低血糖には内分泌の病気が多いこと,などについては三宅先生に答えていただきました。

今後も機会をつくって,内分泌の市民講座を企画したいと思います。

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消化器・内分泌・代謝内科学
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