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地域生活習慣病・内分泌学講座、松浦文三教授就任挨拶
 

お知らせ

地域生活習慣病・内分泌学講座教授に松浦文三先生が就任されました。

国立大学法人愛媛大学 大学院医学系研究科 医学専攻 地域生活習慣病・内分泌学講座

ご挨拶

この度,平成22年4月1日付けで,愛媛大学 大学院医学系研究科 医学専攻 地域生活習慣病・内分泌学講座 (寄附講座)を担当させていただくこととなりました。この講座は愛媛県内子町による寄附講座であります。

内子町は平成17年に旧内子町,旧五十崎町,旧小田町が合併した,愛媛県のほぼ中央に位置する町であります。中山間地域にある内子町は,過疎,少子・高齢化の進行や世帯構造の変化に伴い,要介護者の増加,癌や脳心血管疾患を中心とした生活習慣病の増加など,町民の保健・医療・福祉に対するニーズは都市部とは異なり,極めて多様化してきました。このような状況のなか,内子町の医療機関の現状は,医師不足など社会的問題を背景に,平成19年6月に喜多医師会立内山病院が閉鎖,平成21年6月に済生会小田病院が診療所に縮小され,内子町内の病院数は0施設,有床の公的医療機関は済生会小田診療所のみとなり,愛媛県の他の地域との医療水準格差が生じてきました。そこで内子町は,愛媛大学に生活習慣病・内分泌代謝学と病態栄養・栄養治療学を中心とした寄附講座「地域生活習慣病・内分泌学講座」を開設し,地域の活動拠点として医療機関不足・医師不足など愛媛県内でもモデル地域にある済生会小田診療所を地域サブセンターとし,診療支援・教育・研究活動を行うこととなりました。

一方,生活習慣病を含む内分泌代謝領域は,他の臨床領域や病理学・生理学など基礎領域とも関連の深い領域であり,医学教育の中で欠かせない重要な領域であります。また病態栄養・栄養治療学(栄養サポートチーム医療を含む)も全臨床領域に関わっている重要な領域であります。高齢化の進行とともに,これら生活習慣病,内分泌疾患,病態栄養の課題はさらに重要性が増してくると考えられます。愛媛県においては,日本内分泌学会や日本甲状腺学会,日本病態栄養学会の専門医は,消化器領域や循環器領域などに比べて非常に不足しております。

本寄附講座では,愛媛大学の「医学教育学講座」や「地域医療学講座」,「総合臨床研修センター」「先端病態制御内科学」などと協力しながら,内分泌代謝学や病態栄養学の卒前・卒後の一貫した教育・研修指導体制を確立し専門医の育成をはかるとともに,地域における生活習慣病の教育・研究の充実をはかり,内子町さらには愛媛県の地域医療の再生に貢献できればと思っています。よろしくお願い致します。

松浦文三

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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