お知らせ
2018年4月3日 9:58 AM
愛媛大学医学部附属病院では、医学・医療の発展のために様々な研究を行っています。その中で今回示します以下の研究では、患者さんのカルテの記録と保管している試料(肝臓の組織)を使用します。
この研究の内容を詳しく知りたい方や、カルテや試料を利用することをご了解いただけない方は、下記【お問い合わせ先】までご連絡下さい。
【研究課題名】急性発症型自己免疫性肝炎(AIH)の診断指針の策定
【研究機関】愛媛大学大学院消化器・内分泌・代謝内科学
【研究責任者】阿部雅則(消化器・内分泌・代謝内科学 准教授)
【研究代表者】大平 弘正(福島県立医科大学消化器内科 教授)
【研究の目的】
過去に受診された急性発症型自己免疫性肝炎(AIH)患者さんの診療録(カルテ)と肝生検組織の情報を収集し、病態や治療方法とその有効性について評価する研究を行うことといたしました。この研究は自己免疫性肝炎患者さんにおける病態解明と有効な治療方法の検討を目的としたものであり、今後の診療にも役立つことができると考えています。
【研究の方法】
研究の対象は過去(2017年10月31日まで)に当院で急性発症型自己免疫性肝炎診断されている患者さんです。以下の診療情報を研究に利用します。
臨床検査所見(診断時および最終観察時のトランスアミナーゼ、自己抗体、血清中免疫グロブリン値、肝組織病理)、発症様式、合併症、治療薬剤(ステロイドホルモン剤、ウルソデオキシコール酸、アザチオプリン)、肝発癌の有無、転帰、自己免疫性肝炎スコア(改訂版、簡易版)、JDDW-2004薬物性肝障害スコア、肝生検組織所見
【共同研究について】
この研究は、他の病院や研究施設と共同で行っています。本研究のとりまとめは福島県立医科大学消化器内科学講座(大平弘正教授)です。
対象となる患者さんのデータ/試料は、匿名化されて、CD-RまたはDVDに保存した電子ファイルによって福島県立医科大学に送られ、集積された情報を統計学的に解析します。肝生検組織については電子ファイルによって金沢大学、久留米大学、湘南藤沢徳洲会病院、徳島大学にも送られます。
多くの情報を解析することで、医学・医療の発展に役立つ成果が得られることが期待されます。
【個人情報の取り扱い】
収集した試料・情報は名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
【試料・情報の管理責任者】
福島県立医科大学消化器内科学講座 大平弘正教授
【研究資金および利益相反】
この研究は厚生労働省からの科学研究費補助金を用いて行われます。本研究に関連する企業や団体からの資金援助は受けておらず、利益関係もありません。
【問い合わせ先】
愛媛大学大学院消化器・内分泌・代謝内科学 阿部雅則
791-0295 愛媛県東温市志津川
Tel: 089-960-5308