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炎症性腸疾患(IBD)センター設置について.
 

お知らせ

令和2年4月1日から愛媛大学医学部附属病院において炎症性腸疾患(IBD)センターが設置されましたので報告致します.

近年,本邦における炎症性腸疾患(IBD)の患者数は潰瘍性大腸炎で20万人,クローン病で7万人以上が見込まれ,潰瘍性大腸炎は特定疾患の中で最多となっております.また,特定疾患医療受給者数からの推移では制度の変更もあり最近は一見頭打ちになっているようにみえますが,実際の患者数の増加傾向は今後も続くと予想されています.

炎症性腸疾患に対する治療は,近年では生物学的製剤やJAK阻害薬等の免疫調節剤の登場など進歩が著しく,薬物療法以外にも血球除去療法や栄養療法など多岐にわたります.そのため治療が複雑化し,より高い専門性が求められるようになってきました.

これらの背景から,炎症性腸疾患をはじめとした自己免疫に起因する消化器疾患の専門性の高い治療の提供や研究・治療開発を目的とし2016年4月から西条市の寄付講座として地域消化器免疫医療学が設立されました.同講座は西条市の地域医療支援の他,炎症性腸疾患の研究や免疫治療法の開発などの研究を行っております.

今回,現行の治療・研究の継続に加え,以下の項目をより強化することを目的とし,愛媛大学医学部附属病院での症性腸疾患(IBD)センター設置に至りました.
① 紹介窓口の明確化による紹介・受診の円滑化.
② 各部門との連携強化による全人的医療の提供.
③ 診療科間の連携強化による迅速で高度な医療の提供.

また,当院の理念は「患者から学び、患者に還元する病院」ですが,集約化により診療・研究をレベルアップし,それを患者さんへ還元するように出来ればと思っておりますので御理解・御協力宜しくお願い申し上げます.

紹介等に関しましては,従来通りでFAX紹介等の紹介受診に関する相談は総合診療サポートセンター(TMSC)まで,その他,外来受診に関する相談は内科外来にご連絡頂ければと存じます.

炎症性腸疾患(IBD)センター     竹下英次

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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愛媛大学医学部本館8F
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FAX 089-960-5310
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