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竹下先生の論文が日本門脈圧亢進症学会雑誌に掲載されました。
 

お知らせ

当科の竹下英次先生の論文が日本門脈圧亢進症学会雑誌に掲載されました!

以下、竹下先生よりコメントをいただいています。

「原発性胆汁性胆管炎における門脈圧亢進症性胃症合併の意義」(日本門脈圧亢進症学会雑誌 2020;26:35-40.)と題した論文が日本門脈圧亢進症学会雑誌に掲載されました。和文ではありますが折角紙面を頂きましたので報告致します。本論文の主旨は以下の通りです。

原発性胆汁性胆管炎(PBC)における食道胃静脈瘤評価の重要性・意義は現在においては言うまでもありません。一方、食道胃静脈瘤発生に先行して門脈圧亢進症性胃症(PHG)を合併する無症候性PBC症例が散見されます。これらはPHGの存在から門脈圧亢進状態、食道胃静脈瘤合併例に近い病態、すなわち症候性への進展、消化管出血のリスクが高いと予想されますがその臨床像などの詳細は明らかではありません。今回の研究で無症候性PBCにおいてPHGを確実に診断することにより、門脈圧亢進が軽度な症例、食道胃静脈瘤合併がない症例においても門脈圧亢進症例を囲い込めること、さらに無症候性PBCにおけるPHG合併はその後の症候性移行への危険因子であることが明らかになりました。結論としては、それら結果より「PBCにおいて(食道胃静脈瘤のみでなく)PHGの確実な診断と診断後の慎重な経過観察が必要である」としました。
本研究にあたっては、データ収集・解析にあたり、山本安則先生に多大なサポートを、論文作成時には日浅教授、池田先生に御指導を頂きました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。今後も門脈圧亢進症関連で論文が作成出来れば報告したいと思います。今後とも御協力、御指導のほど宜しくお願い申し上げます。

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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