› 
 › 
総合健康センターの古川先生と済生会松山病院の八木先生が投稿していた潰瘍性大腸炎におけるCRPアルブミン比と内視鏡的活動度との関連についての論文がBMC Gastroenterologyにアクセプトされました!
 

お知らせ

総合健康センターの古川先生と済生会松山病院の八木先生が投稿していた潰瘍性大腸炎におけるCRPアルブミン比と内視鏡的活動度との関連についての論文がBMC Gastroenterologyにアクセプトされました.

潰瘍性大腸炎では臨床症状と内視鏡的活動度が乖離すれることが知られており、依然何度も測定可能な内視鏡的活動度の血清マーカーが求められています。

CRPアルブミン比(CAR)は固形ガンの予後、高安病との重症度、急性膵炎、敗血症、脳出血後の予後との関連していることが示されています。また、潰瘍性大腸炎においても、中等度以上の活動性がある潰瘍性大腸炎やステロイドの治療反応性との関連が報告されていました。

この度CARと内視鏡的活動度との関連性を検討したところ、粘膜治癒との関連性(MES0および1)との関連性は明らかではありませんでしたが、臨床症状問わず、中等度以上の活動性で有意に上昇しておりました。また、罹病期間が長い症例群(7年以上)ではその関連性が同様に有意でしたが、罹病期間が短い症例群では関連性は補正後では消失していました。
内視鏡検査を繰り返し行うことは無症状患者や高齢、若年者などでは困難です。また、便中カルプロテクチンなどは3ヶ月おきの測定しか行うことできず、簡便に繰り返し測定可能な安価な血清マーカーが臨床上求められています。しかし、日常臨床で測定可能な血清マーカーはいずれも単独では感度特異度が低いため、種々の血清マーカーを組み合わせることが重要であると思われます。CARもその組み合わせで用いるべき補助的血清マーカーの一つと思われます。

本研究は愛媛大学消化器・内分泌・代謝内科学の日浅教授、池田先生、竹下先生の強力な支援体制で実施されております。また、本研究にご協力頂きました患者様にも改めて感謝申し上げます。

CATEGORY : お知らせ 
 
  • 研修会・講演会
  • 臨床研究
  • 外来のご案内
  • 黄蘭会
愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
Department of Gastroenterology and Metabology, Ehime University Graduate School of Medicine
〒791-0295 愛媛県東温市志津川454
愛媛大学医学部本館8F
TEL 089-960-5308
FAX 089-960-5310
mail : 3naika@m.ehime-u.ac.jp