松山赤十字病院 越智裕紀先生の論文がJournal of Gastroenterologyにアクセプトされました。
論文名 Direct-acting antivirals improve survival and recurrence rates after treatment of hepatocellular carcinoma within the Milan criteria.
著者名 Hironori Ochi, Atsushi Hiraoka, Masashi Hirooka, Yohei Koizumi, Michiko Amano, Nobuaki Azemoto, Takao Watanabe, Osamu Yoshida, Yoshio Tokumoto, Toshie Mashiba, Tomoyuki Yokota, Masanori Abe, Kojiro Michitaka, Yoichi Hiasa, Kouji Joko
以下、越智先生からのコメントです。
本論文は「Child-Pugh Aのミラノ基準内の初発肝細胞癌」でHCC治療後にDAAを使用した群(DAA群)と使用してない群(untreated群)でpropensity score matchingをして、DAA群とuntreated群間で様々な比較をした後ろ向きの研究です。データを松山赤十字病院と愛媛大学と県立中央病院の3施設からご協力頂き論文を作成して、日本消化器病学会の英文誌のjournal of gastroenterologyにacceptされました。
結果としてはDAA群のほうが
・生存期間を延長させる
・無再発生存期間を延長させる(特に初回治療2年後以降の無再発生存期間を延長させる)
・予備能(ALBI score)の悪化を防ぐ
・治療後の初回再発でミラノ基準外再発を少なくする。
という結果でありました。
HCC治療後のDAAについては、アメリカ(Gastroenterology 2019)、ヨーロッパ(Journal of Hepatology 2019)から報告がでていますが、日本で同様の検討はありませんでした。DAA使用するとHCC治療後でも再発が抑制され、予備能が維持されて予後が伸びる印象はあったので、このような検討をしようと思いました。inclusion & exclusion criteriaや統計方法に頭を使いましたが、実臨床で感じていた印象とほぼ同様の結果でした。日本のHCCサーベイランスの素晴らしさをせたこと、また愛媛の日常臨床から日本のデータを出せたことが大変よかったです。
最後に大変お忙しい中で論文指導を頂きました上甲先生、日浅先生、データ集計で大変お手数をおかけしました広岡先生、平岡先生、小泉洋平先生、また日常臨床で支えていただいてます同門の先生方と松山日赤の当科の全先生方に、この場をおかりして深く感謝いたします。
今後どもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
HITO病院の渡邉拓郎先生が入局されました。

以下、HITO病院の石川賀代先生からメッセージが届いております。
渡邉拓郎先生は四国中央市出身です。
地元であるHITO病院の地域医療に携わりたいという熱い思いを持って初期臨床研修医として研修を積んできました。人柄も温厚で患者さんにも優しく、フットワークも軽いので、大学でも頑張ってくれると期待しております。
救急のトリアージ等でも、多くの患者さんに関わっていますので、基礎力のある消化器内科医として彼の成長を私達も見守っていきたいと思います。
同門会の先生方、彼をどうか温かくご指導くださいますよう何卒よろしくお願いいたします!

左から徳本先生、日浅教授、渡邉先生、沼田先生(大学でのオーベン)、小泉(おまけ)
松山赤十字病院で研修中の和泉翔太先生が入局されました。

以下、松山赤十字病院の上甲先生からメッセージが届いています。
和泉翔太先生、入局おめでとうございます。第3内科との縁を深めた卒業試験?がきっかけかどうかは定かではありませんが、そのころに消化器病学に進むことを決意されたようです。日赤で研修する姿を見ますと、日頃の診療や生活では、非常に腰が低く、驚くほど患者さんには丁寧で優しいのですが、自分の決めた道に貪欲に突き進む姿は、鬼気迫るものを感じます。活躍を期待しております。

左から徳本先生、日浅教授、和泉先生、上甲先生
愛媛県立中央病院の井上理香子先生が入局されました。

以下、県立中央病院の宮内先生からメッセージが届いております。
井上理香子先生は愛媛県立中央病院初期研修2年目の先生です。1年目に当科で研修を行った際、糖尿病・内分泌分野に大変興味を持たれたそうです。2年目も当科での長期の研修期間を選択しさらに深い研修を実践されました。わからない点や不明確な点はすすんで上級医に質問するなど、積極的に取り組まれる姿勢が大変印象深く感じられました。普段はおとなしい先生ですが熱いものを持っている先生です。3年目から地域医療に取り組まれますが、一緒に愛媛の地域医療に貢献していきましょう。いつも応援しています。今後ともよろしくお願いいたします。
愛媛県立中央病院 糖尿病・内分泌内科 宮内省蔵

左から徳本先生、日浅教授、井上先生、宮内先生
◆本講演はリモートによる開催となります。
〇 第4回愛媛消化管機能フォーラム代替講演会
日時:10月19日(月) 19:00~20:30
講演Ⅰ
『座位時間と 便 秘 の関連について』
【演者】
愛媛大学医学部附属病院 光学医療診療部
助教 山本 安則 先生
講演Ⅱ
『 ちょう きけん! 便秘 』
【演者】
国立大学法人広島大学保健管理センター
准教授 日山 亨 先生
2020年10月19日(月)愛媛消化管機能フォーラム
西川直輝先生が入局されました。

以下、1年目のオーベンだった松山赤十字病院の越智先生からメッセージが届いております。
「西川先生は研修医1年目を松山赤十字病院で研修されました。西川先生とは、今年の2月から2ヶ月間で肝胆膵内科で様々な肝胆膵疾患を一緒に診療し、手技は消化器内科の基本である上部消化管内視鏡と腹部エコーを中心にやってもらいました。無駄がなく非常に真面目に仕事をする先生です。元々消化器には興味があったので、大学に行かれて経験を重ねて消化器内科と3内科を選んでくれて、本当にありがとうございました。今後の愛媛の消化器診療を担ってくれる先生です。これから一緒に頑張っていきましょう。」
松山赤十字病院肝胆膵内科
越智裕紀

左から日浅教授、西川先生、徳本先生
済生会今治病院の神田正敏先生が入局されました。

以下、済生会今治病院の川崎先生からメッセージが届いております。
神田正敏先生の入局に際し一筆とのことで、簡単ではありますが紹介させていただきます。
神田先生は、新田青雲高校・愛媛大学卒業後、済生会今治病院に初期研修医として赴任されました。
地元は松山とのことですが、バスケットボール部の先輩である村上主樹先生がおられたこともあり、当院を選んでいただきました。
性格は非常に温厚で患者さんにも丁寧で優しく接する姿はとても好感がもてました。
飲みにいったり、医局旅行でスノーボードをしたのも楽しい思い出です。
消化器内科として開業されている同門のお父様の影響もあり、消化器内科にすすまれることを決めたとのことで大変うれしく思います。
今後の活躍を期待しています。
済生会今治病院 川崎 敬太郎

左から徳本先生、日浅教授、神田先生、川崎先生
論文名:Association between serum bilirubin and mucosal healing among Japanese patients with ulcerative colitis: a cross-sectional study
著者:Kana Shiraishi, Shinya Furukawa, Sen Yagi, Masakazu Hanayama, Kenichirou Mori, Tomoyuki Ninomiya, Seiyuu Suzuki, Katsuhisa Ohashi, Hidehiro Murakami,
Eiji Takeshita, Yoshio Ikeda, Yoichi Hiasa
以下、白石先生と古川先生からのコメントです。
白石先生より
初めての論文作成で右も左も分からない状態でしたが、日浅先生、古川先生はじめ多くの先生方にご指導をいただき論文掲載を実現することができました。日常診療で測定していたビリルビンと潰瘍性大腸炎の粘膜治癒との関連が明らかになり、あらためて観察研究の重要性を実感いたしました。論文作成にあたりご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
古川先生より
今回の論文においては白石先生の特筆すべき論文作成能力を発揮しました。論文の読み込み、検索などもあっという間に自分のものにして、過去のビリルビンに関するエビデンスをまとめたうえで、本論文を作成してくれました。
多くの疾患等でビリルビンがもつ抗酸化作用や抗炎症作用が報告されており、糖尿病の領域では腎症、網膜症などの関連が以前から報告されておりました。潰瘍性大腸炎においてもビリルビンと粘膜治癒との正の関連が確認できました。とくに間接ビリルビンはビリルビンの主たる抗酸化作用や抗炎症作用を持っており、本研究の結果も矛盾しないものと考えます。池田先生、竹下先生を筆頭とした消化管グループの先生方が作り上げたデータベースを用いて解析をさせていただきました。この場を借りて改めて感謝申し上げたいと思います。今後のさらなる研究成果の発表に尽力したいと思います。
論文の要旨
潰瘍性大腸炎患者における血清ビリルビン値と粘膜治癒との関連性
市立宇和島病院でご活躍中の前中輝洋先生が入局されました。

以下、市立宇和島病院の大野芳敬先生からメッセージが届いております!
祝 前中先生入局
前中先生は初期研修1年目を市立宇和島病院で研修されました。もともと消化器内科に興味があったとのことで特に内視鏡検査に対する情熱はひしひしと伝わってきました。内視鏡検査だけではなく、治療の介助なども手伝ってくれて大変助かりました。また消化器内視鏡学会の地方会では「悪性リンパ腫との鑑別を有したEpstein-Barr virus 関連 Carcinoma with lymphoid stromaの1例」を報告し最優秀演題に選出されました。その情熱に応えることができたのか不安でしたが、今回の入局に至ったこと消化器内科一同、感無量でございます。
今後は3内科の同門として共に頑張りましょう!
市立宇和島病院 消化器内科 大野芳敬

左から徳本先生、日浅教授、前中先生、奥嶋先生(市立宇和島病院で活躍したあと、大学で活躍中)