廣岡先生が愛媛大学大学院医学系研究科長優秀論文賞、八木先生が医学専攻研究発表会の優秀研究賞を受賞しました
以下廣岡先生からのコメントです
このたび愛媛大学大学院医学系研究科長優秀論文賞をいただきました。昨年Radiologyに掲載されたNAFLDにおける肝血行動態の変化に関する論文を評価していただきました。日浅教授、肝臓グループの先生方に支援をいただいたことに大変感謝しております。さらに三宅先生に多大なご協力をいただきこの場をお借りしまして御礼申し上げたいと思います。次年度以降もこのような賞がいただけるように頑張っていきたいと思います。

お世話になった三宅先生と御礼の品
以下、八木先生からのコメントです
今回、医学専攻研究発表会の優秀研究賞を受賞し、謝辞まで述べさせていただきました。受賞発表は「炭酸脱水酵素Ⅰペプチドを用いた樹状細胞療法による炎症性腸疾患発症抑制」です。
これまでに山西先生、森先生より炭酸脱水酵素Ⅰ(CAⅠ)が炎症性腸疾患の標的抗原であることを明らかにしてきました。今回、CAⅠの別の観点から炎症性腸疾患に対する新しい治療法となる可能性が示唆されたため発表させていただきました。
日浅陽一教授を始め多くの先生方に御指導を頂き、研究成果を発表することができました。先生方にこの場を借りて深く感謝を申し上げます。今後も努力し決意を新たに精進して参りたいと思います。今後とも一層の御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
八木専
小泉光仁先生の症例報告がQ&A形式で消化器系では世界一、夢のGastroenterology(IF: 13.926)に掲載されました。
以下、小泉先生からのコメントです。
私たちはIPMNの胆管穿破という特殊な病態を3例経験しました。症例を振り返っていくとIPMNが胆管に穿破すると膵管の開口部だけでなく、胆管の開口部も粘液により開大することがわかってきました。その時の十二指腸乳頭は何に似ているかをカンファレンスで雑談していたところ、ちょっと太めの黒田先生から「ブタの鼻に似てるんじゃないか」とのアドバイスをいただきました。そのこと(pig-nose appearance)にフォーカスを当てて、投稿してみようという熊木先生のアドバイスによりGastroenterologyにダメもとで投稿したところ、Q&A形式で掲載してもらうことができました。投稿にあたり指導していただいた熊木先生や”pig-nose appearance”の発想をしてくれた黒田先生のおかげです。ありがとうございました。
以下、熊木先生からのコメントです。
小泉先生、半信半疑で挑戦した夢のGastro、おめでとうございます。投稿先を見極めるのもセンスです。そのセンスも養って行って下さい。そして、いつかは原著論文(著者3名までの制約なし!)でGastroデビューできる様、頑張って行きましょう!ちなみに、私見ですが投稿先を決める際に重要なのは、①論文の質(独創性)、②target readerを把握すること、③どこの国の雑誌かです。
論文名:Utility of contrast-enhanced transabdominal ultrasonography to diagnose early chronic pancreatitis.
著者:Nobuaki Azemoto, Teru Kumagi, Tomoyuki Yokota, Masashi Hirooka, Taira Kuroda, Mitsuhito Koizumi,Yoshinori Ohno, Hirofumi Yamanishi, Masanori Abe, Morikazu Onji and Yoichi Hiasa
掲載誌:BioMed Research International
以下、畔元先生からのコメント
体外式造影超音波による早期慢性膵炎診断への有用性についての報告です。
近年、早期慢性膵炎という概念が提唱され注目されています。以前より慢性膵炎では膵血流が低下するとの報告が散見されておりました。そこでわれわれは体外式造影超音波検査により膵血流を評価し、早期慢性膵炎と診断することはできないかと検討しました。結果はコントロールから慢性膵炎へ進行するにつれて膵血流が低下しておりました。体外式造影超音波検査による膵血流の評価は簡便で安全に早期慢性膵炎と診断する方法となりうるかもしれません。
2012年頃から作成し、途中あきらめかけていたものを、熊木先生のおかげでアクセプトまでこぎつけることができました。ありがとうございました。
以下、熊木先生からのコメント
畔元先生、おめでとうございます。そして、お疲れ様でした。アクセプトまで確かに苦戦しましたが、それまでの労力を考えるとギブアップと言う選択肢はありませんでした。
先日、海老沢先生が入局のご挨拶に来られました。関東地方の大学を卒業後、研修も関東地方で開始され、縁があり愛媛県に来られました。育休明けの復職を考えていたところ、当科のHPにあります女性医師支援に関する記事をご覧になり、門を叩かれました。

日浅教授と海老沢先生
今後は糖尿病学会専門医取得を目指し、研修指定病院でさらに研鑽を積まれる予定です。また、日勤帯の病棟業務にも取り組んで頂けるとのことです。産休、育休明けで、不安も多いとのことですが、同門会をあげてサポートしますのでご安心下さい。むしろ、楽しみにしていて下さい。

(左から)池田先生(医局長),日浅教授,海老沢先生,熊木先生(副医局長)
第3内科では若手医師、子育て中の医師のみならず転身された医師の育成にも力を入れております(実績多数、お問い合わせ下さい)。皆さんのキャリアアップの力になれればとスタッフ一同お待ちしております。
第10回愛媛大学医学部医学科Best Teacher賞の臨床実習(いわゆるポリクリ)部門で、熊木天児先生が3年連続して選ばれました。
月曜日および金曜日は地域医療学講座サテライトセンターであります久万高原町立病院で、火曜日〜木曜日は大学病院で熱く学生の指導にあたられております。

以下、熊木先生からのコメントです。
先日、Best Teacher賞の表彰式が行われ、3年連続で選んで頂きました。
これも偏に教育に割く時間を与えて下さっています周りの皆様のお陰であり、感謝の気持ちでいっぱいです。
「知るは喜びなり、知るは楽しみなり」
「継続は力なり」
「努力は裏切らない」
引き続き、後進の指導に力を入れて行きたいと思います。
そして共に学んで行きたいと思います。
「主任教授のあいさつ」を更新しました。
今年も愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学のホームページをよろしくお願いいたします
財団法人東京生化学研究会の平成27年度奨励金に吉田理先生の研究が採択されました.
吉田先生の今後の益々の御活躍に期待しております