2013.10.12-16にベルリンでヨーロッパ消化器病学会週間(UEGW)が開催され、愛媛県立中央病院から2名(道堯浩二郎先生、二宮朋之先生)が参加されました。
道堯先生がポスター発表した南宇和地区におけるHTLV-1とHBVの共感染に関する報告(愛媛県立中央病院と愛媛県立南宇和病院の共同研究で、県立南宇和病院受診者のうち両ウイルスが検査された9,838例での検討)がPoster of Excellenceに選出されました。
優秀ポスター選考委員のアメリカ人のレフェリーより、アメリカではHLTV-1は輸血のスクリーニングに含まれておらず、含めるべきかどうか考える上で参考になるデータ、とのコメントがありました。
愛媛大学医学部付属病院では、手術支援ロボット、米国Intuitive Surgical社製「da Vinci S HD Surgical System」(以下、da Vinci )を導入しています。
3次元立体画像や、繊細な鉗子の動きにより、従来の手術よりも正確性、安全性、低侵襲性の向上が期待されています。
当院消化器腫瘍外科においても、ダヴィンチを手術に積極的に取り入れています。
ダヴィンチは以下の様な特性があります。
<拡大した高解像度3次元立体画像を見ながら、実際の手を動かすような正確性かつ繊細な動きで精密な手術を可能とする>
従来の腹腔鏡下手術では2次元画像が映し出されていましたが、da Vinciでは3次元立体画像が操作モニタに映し出されるため奥行きを読み取って鉗子を動かせます。それにより正確かつ安全に手術を行うことが可能になりました。
<従来腹腔鏡手術が難しかった手術をより容易で安全なものとし、「手術の質」の向上に寄与する>
機械の動作も、da Vinciは従来の腹腔鏡手術に比べ、人間の手の動きを正確に再現します。さらに、ロボットにしかできない関節の360度回転などの動きが加わることで、手術の質の向上に繋がることが期待されます。
<外科における胃・大腸の手術、泌尿器科における前立腺や腎臓の手術、婦人科における子宮の手術など、様々な分野で近年用いられている>
ダヴィンチを用いた手術中
ダヴィンチを用いることで、開腹手術のように腹部を大きく開かないため、手術による出血も少なくすることができ、創口が小さくなるため、痛みが少なく、回復も早く進んでいきます。そのため入院期間を短縮し元の生活への早い復帰を可能とします。胃癌症例や大腸癌症例で、早期の社会復帰が必要な症例や、低侵襲な手術を希望している症例は、是非当科や当院消化器腫瘍外科へ紹介してください
平成25年度学位記授与式が行われました。
今年度、当科からは森健一郎先生・渡辺崇夫先生・小泉光仁先生が学位記を授与されました。
森健一郎先生はJ Leukoc Biol、渡辺崇夫先生と小泉光仁先生PLoS One. に学位論文を投稿され、acceptされています。
今後の益々のご活躍を期待しております。
第3内科では日浅教授の下で、新たな研究プロジェクトにも日々取り組んでします。
今後もその成果をHPを介して発信していきます
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日本内分泌学会四国支部 支部長を拝命して
この度,徳島大学の松本俊夫先生の後を受け,日本内分泌学会四国支部の支部長を拝命いたしました。日本内分泌学会 四国支部は,2000年に設立され,内科,外科,小児科,産婦人科,泌尿器科,放射線科などの臨床医および,病理学,生理学,解剖学などの基礎研究者を中心に,会員数は現在約300名に至りました。毎年9月には学術集会を四国四県持ち回りで開催しております。
現在,本邦における専門医制度の見直しが行われ,日本内分泌学会も赤水尚史先生を委員長とした委員会を立ち上げ,現在,研修カリキュラム,研修プログラム整備を行っているところです。四国支部におきましても,専門医研修の整備が必要となってきます。
今後,四国支部の幹事・評議員・会員の先生方,また愛媛大学第三内科の同門の先生方のご意見をお聞きしながら,四国支部のさらなる活性化を目指して運営してゆきたいと存じます。何卒,よろしくお願い申し上げます。
愛媛大学 大学院医学系研究科 地域生活習慣病・内分泌学講座
愛媛大学 医学部附属病院 第三内科
松浦文三
9月1日付けで、肝疾患相談センターの秘書として、以前附属病院のクラークとして働いていた山本さんが就任されました。また、当科の技官さんに、犬伏さんが加わってくれました。
これからよろしくお願いいたします
(山本さん(左)と犬伏さん(右))
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祝ご入局!
現在、県立中央病院消化器病センターで勤務されております宮田英樹先生がセンター長の道堯浩二郎先生とともに入局のご挨拶に来られました。
宮田先生は、これまで特に胆膵疾患の診断・治療に力を注いで来られました。
特に、ERCPに関しては目を見張るものがあります。
また、大学院生時代は「分子標的治療薬でありますゲフィチニブが胆管癌放射線治療に及ぼす影響」に関して基礎的に検討されました。
これからは、県中、愛媛、日本に留まらず、世界へ羽ばたくご活躍を期待しております。
個人的には、Ehime Pancreato-Cholangiology (EPOCH) Study Groupがさらに飛躍できるものと確信しました。
最後に、宮田先生、おめでとうございます。ありがとうございます。そして、よろしくお願いします。
第3内科医局長 熊木天児
写真:左から道堯浩二郎先生(県立中央病院消化器病センター長)、宮田英樹先生、日浅陽一教授、熊木天児医局長
Ehime Pancreato-cholangiology (EPOCH) Study Group いよいよ世界デビュー!
これまで、DDWを始めとする国際学会・研究会ではデビューは果たしておりましたが、本格的なデビューは果たしておりませんでした。
そんな中、初投稿から苦節17ヶ月、6つ目の雑誌(BMC Gastroenterology)で漸くacceptに漕ぎつきました。
暗中模索からのスタートでしたが、大学院生の黒田太良先生が立派な仕事をしてくれました。
愛媛県内膵癌診療1,082例のまとめが世界へ羽ばたく瞬間、地域医療連携を重視する第3内科および関連病院の結束による賜です。
関連病院の先生方、ご協力ありがとうございました。
論文acceptおよび宮田英樹先生の入局、二重の喜びでEhime Pancreato-Cholangiology (EPOCH) Study Groupがさらに飛躍できるものと確信しました。
Cheers!!! 今夜はいいお酒が飲めそうです。
胆膵グループ・EPOCH Study Group代表 熊木天児
第2回四国門脈圧亢進症研究会が高知県(土佐御苑)で開催されました。
教室からは当科の静脈瘤治療のエース布井先生が、静脈瘤治療後の再出血例について報告しました。
門亢症マニアが集まったため、いずれの演題も討論がさかんに行われ、会は盛況のうちに終了しました。
来年は香川県高松市で開催予定です。
平成25年7月25日(金)に済生会松山病院にて第1回肝臓病教室が開催されました。
はじめに内科の稲田 暢 先生より「C型肝炎について」の講演が行われ、その後、薬剤部より「C型肝炎の治療薬」、管理栄養士さんより「肝臓病の栄養療法」について説明をされました。
参加者は21名で、済生会松山病院に通院中の患者様、およびご家族にウィルス性肝疾患の方がおられる方など、肝臓病に興味がある方々が参加されています。
稲田先生より、1時間半と長時間にもかかわらずご好評をいただき、次回の肝臓病教室にも参加を是非したいとのご意見をいただくことができましたとの報告がありました。肝炎、肝がんの診療は患者さんへの啓発が重要なポイントになっており、肝疾患診療連携関連病院において、肝臓病教室の取り組みが広がっていくことが期待されます。済生会松山病院では今後定期的に開催される予定です。
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