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お知らせ
 

お知らせ

・ご入局
先日、市立宇和島病院で研修中の行本敦先生が、入局のご挨拶に来られました。初期研修を済生会今治病院で開始され、現在は市立宇和島病院で後期研修に励まれております。初期研修医時代から消化器内科に興味を持ち、大学病院での短期間の研修でさらに消化器疾患の診療に魅せられ、入局を決心されました。
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済生会今治病院時代には毎週K先生(大学病院所属非常勤医師)による”厳しい〜”教育回診がありましたが、毎回難なくクリアできていたと聞いております。しかも、毎週課題として与えられていたNEJM, Lancet, Cancerなどの論文も次週までには必ず読んで来ていたとのこと。
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(日浅教授、K先生とともに)
専門分野のみならず、引き続き幅広く研修を続けて下さい。また、リサーチマインドを持って、診療にあたって下さい。ますます今後のご活躍を楽しみにしております。
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JSH Single topic conference 報告

渡辺先生からSingle topic conferenceの報告です。 IMG_0967

11/20~21に広島で開催されたJSH Single topic conferenceに参加してきました。

今回のテーマはHepatitis Bでした。
HBVについての著名な先生方による発表(すべて英語)を聞きまくるという非常に濃い2日間を堪能しました。
私は、当院のHIVとHBVの共感染症例をまとめ、 “Frequent hepatitis B virus infection in HIV patients: the need to examine HBV markers in HIV patients.” と題してポスター発表をしてきました。entecavirやtenofovirの発音など熊木先生にワンポイントアドバイスを頂いていたこともあり、なんとか英語で発表できました。
今回受けた刺激を今後の研究に生かしていきたいです。
渡辺崇夫
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AASLD2014報告

アメリカ肝臓学会(AASLD:American Association for Study of Liver Diseases)の第61回annual meetingがボストンで開催されました。平成26年11月7日から11月11日まで、アメリカ合衆国ボストンでアメリカ肝臓学会が開催されました。

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今年の演題採択率は50%程度ですが、当科から4題の演題が採択され、日浅先生、阿部先生、熊木先生、吉田先生、小泉(洋)先生、山本(安)先生、黒田先生の7名が参加しました。すべてポスタープレゼンテーションでの採択でしたが、小泉先生と山本先生は優秀演題賞であるPresidential Poster of Distinctionを受賞しました。

阿部先生は「Wisteria floribunda agglutinin-positive Mac-2 binding protein as a predictor of liver fibrosis in patients with nonalcoholic fatty liver disease」の演題で発表されました。

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山本先生は「Branched-chain amino acids improve intestinal malabsorption of dietary long-chain fatty acids and preserve intestinal fatty acid transporters in liver cirrhosis」の演題で発表されました。左上にはPresidential Poster of Distinctionの勲章が輝いています。

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黒田先生は「Pancreatic congestion in liver cirrhosis correlates with impaired insulin secretion.」の演題で発表されました。この研究成果はJ Gastroenterol.に報告されています。ネクタイが多少曲がっているところがポイントです。日本から参加された他施設の先生方から、様々な質問や今後この研究を発展させていく上でのアドバイスなどを受けていました。

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小泉先生は「Portal hypertension due to outflow block in non-cirrhotic patients with nonalcoholic fatty liver disease」の演題で発表されました。この研究内容は廣岡先生が先日Radiologyに報告した内容をベースに、NAFLD症例の比較対象としてC型慢性肝炎患者の血行動態も評価した内容になっています。

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ボストンは街の至る所できれいな紅葉が見られ、心落ち着く街です。

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ハーバード大学で他の多くの観光客に混ざって、John Harvardの像の足に触っている2人。どこからどう見ても日本人観光客です。はたして頭が良くなる・幸福が訪れるというご利益は本当でしょうか?

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来年のAASLDは2015年11月13日から17日、サンフランシスコで開催されるようです。西海岸での開催とあって、黒田先生が早くも来年の参加に向けて意欲を燃やしていました。

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祝・ご入局!

現在、済生会松山病院で研修中の白石佳奈先生が入局のご挨拶に来られました。

日浅教授、宮岡弘明院長先生、内科主任部長村上英広先生との記念撮影です。

 

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引き続き、消化器内科や一般内科にこだわらず、プライマリケアや救急診療にも力を入れて研鑚を積んで下さい。

今後の益々のご活躍を期待しております。

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論文名:Characterization of the biliary tract by virtual ultrasonography constructed by Gd-EOB-DTPA-enhanced magnetic resonance imaging
以下小泉洋平先生からのコメントです
EOB-MRIの肝細胞相で胆管が描出されていることを利用して,仮想超音波(RVS)を行う際に,EOB-MRI肝細胞相のDICOM画像を使用してRVS像を構築することで,仮想超音波上で胆管の走行が視認可能となり,RFA時の支援画像として有用という内容になっています.

本論文の投稿にあたり,日浅先生,廣岡先生,他ご指導いただきました先生方に御礼申し上げます.

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以下、渡辺先生からのコメントです

今回、日本肝臓学会の冠アワードである「第13回MSD Award」優秀賞を受賞しました。受賞論文は「Protein kinase R modulates c-Fos and c-Jun signaling to promote proliferation of hepatocellular carcinoma with hepatitis C virus infection. (PLoS One 8(7):e67750, 2013)」です。

Protein kinase RNA-dependent (PKR)はHCV複製によって増加し、HCV増殖を阻害する細胞内蛋白です。我々はこれまでにPKRがC型肝炎患者の肝細胞癌組織において非癌部組織に比べて高発現していることを同定しました。そこでHCV関連肝細胞癌におけるPKRの役割を明らかにすることを研究の目的としました。HCV関連肝細胞癌株としてHuh7.5.1を用いてHCV複製可能なJFH1, H77sを作成し、同細胞株においてPKR siRNA、および発現プラスミドを用い、PKRの発現を増減させることで変化する遺伝子をPCRアレイ、リアルタイムRT-PCR、ウエスタンブロット法で確認しました。細胞増殖の変化についてMTSアッセイを行い、さらにヒト肝細胞癌組織34例を用いて、同定した分子についてRT-PCR、ウエスタンブロット法にてPKR発現変化との関連について検討しました。PKRの発現の増減によりc-Fos, c-Junの発現が増減し、さらにPKRはそれぞれの上流にあり、MAP kinase関連遺伝子であるErk1/2およびJNKのリン酸化を誘導することが分かりました。またPKR発現に伴う細胞増殖の亢進がみられ、その亢進はErk1/2→c-Fos, JNK→c-Junの両経路に依存していました。ヒト肝細胞癌組織においてもPKRはリン酸化c-Fos,リン酸化c-Junの発現を増加させており、PKRはHCV関連肝細胞癌においてc-Fos, c-Junの活性化を介して細胞増殖能を亢進させ、癌の進展に寄与している可能性があります。

日浅陽一教授を始め多くの先生方に御指導を頂き、研究成果を発表することができました。先生方にこの場を借りて感謝を申し上げます。基礎研究、臨床研究ともに今後も頑張っていきます。今後とも御指導のほどよろしくお願いいたします。

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2012年12月より本邦でもバイポーラ電極針でのラジオ波焼灼術(RFA)が可能となっています。複数の電極針を用いマルチポーラとして使用することにより従来のモノポーラシステムでのRFAに比し、一度に短時間で広範囲の焼灼や腫瘍を直接穿刺せずに焼灼することが可能となった一方で、複数の電極針と腫瘍がどのような立体的位置関係になっているのかを腹部超音波上で認識することは困難です。このため、本治療においてはシミュレーターの開発が急務であり、現在当科では、廣岡先生を中心に日立アロカメディカル社と共同で、磁気位置検出ユニットを用いることにより、複数の電極針と腫瘍の立体的な位置関係を客観的に判断することが可能となるシミュレーターを開発していますこのシミュレーターの有用性については、今後、学会・論文で報告していく予定です。

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愛媛新聞社:掲載許可番号 G20141001-01759

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以下 有光先生からのコメントです

日浅教授,池田先生をはじめとした第三内科の先生や薬理学講座の前山教授,さらには共同研究先であります愛媛大学プロテオサイエンスセンタ-の先生方にも多大なるご迷惑をおかけしましたが,今回なんとかacceptまでたどり着くことができました.本当に感謝しております.研究の内容としては,「無細胞蛋白質合成法を用いて合成した膜蛋白質受容体が,結合能を有している」という論文です.

創薬タ-ゲットとして、細胞膜に存在する膜蛋白質受容体は重要です。細胞間を行き来する化学物質の多くは、膜蛋白質に結合することにより制御されています。また市販されている薬の約半数は、膜蛋白質受容体に結合してその薬効を発揮します。これまで、膜蛋白質受容体の研究が取り組まれてきましたが、生きた細胞から機能を保持したまま取り出す方法は難しく、また従来の蛋白質合成方法を用いても活性をもった膜蛋白質の合成は困難とされてきました。今回我々は愛媛大学で開発された小麦胚芽無細胞技術を基盤に、膜蛋白質の活性を保持した状態で合成できる技術の開発を目指して、この研究に取り組みました。この検討結果をふまえて、今後は消化管ホルモンの受容体である膜蛋白質の機能解析と新薬開発において、有効活用できるのではないかという報告をさせていただきました。

基礎実験にどっぷりと使った生活であったため、思ったような結果が得られなかったときには、目の前が遠のくような感じでありました。逃げ出したいと思ったことも多々ありましたが、多くの先生方のご協力を得て、なんとか論文が完成し、大学院を卒業することができました。物事をもう一度深く考えること、万人に納得してもらうにはどうしたらよいか、今回の論文作成を通して多くのことを学ぶことができたのではないかと思います。これからもどうぞ宜しくお願いします。

 

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論文名:Nonalcoholic Fatty Liver Disease: Portal Hypertension Due to Outflow Block in Patients without Cirrhosis.

 以下広岡先生からのコメントです

画像診断・治療の最高峰、Radiology誌にアクセプトされました。Radiologyへの掲載は「赤松先生のエタノール注入療法」、「小泉(洋)先生のC型慢性肝炎に対する肝硬度診断」、「広岡の門脈圧亢進症に対する脾硬度診断」につづき当教室からは4報目となります。

 以前よりアルコールを原因とした肝障害はウイルス性肝炎とは異なる血行動態の変化をきたすことは知られていました。NAFLDにおいても2012年にMayo clinicからCGH誌に非硬変肝症例の門脈圧亢進症合併についての論文が発表されました。今回の研究では肝血流動態の観点から、NAFLDが肝硬変に至らない段階から門脈圧亢進がおこるメカニズムを明らかにしました。さらに血小板が20万以下の症例でこの血行動態の変化が顕著となることを明らかにしました。血小板数20万はNAFLDにおいては重要な境界線として肝臓専門医の間では広く認識されていますが、検査値の異常値として表示されないためついつい軽視されている傾向にあります。今回の研究成果から血小板数20万は重要な境界線であることを再認識いたしました。

肝臓は門脈から70%、肝動脈から30%の血流を受ける。実習中や研修中に肝血流について議論すると。学生さんや若い先生からはこのような模範解答をいただきます。じゃあなぜ低圧の門脈血流が高圧系の肝動脈に打ち勝って3倍近い血流を門脈が肝内に供給することができるのかと問うと、多くの方がその答えに困ってしまいます。そんな奥深い肝血行動態を日々我々肝臓グループは研究しております。そしてその研究は世界水準にあることを今回示すことができたことを大変うれしく思います。さあ学生さん、若い先生たち、愛媛大学肝臓グループの門戸を開きましょう。The door is always open! (K先生ごめんなさい)

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論文名:Pancreatic congestion in liver cirrhosis correlates with impaired insulin secretion.

以下、黒田先生からのコメントです。

廣岡先生,熊木先生,日浅先生をはじめとした第3内科の先生,さらには病理の先生にも多大なるご迷惑をおかけしましたが,今回なんとかacceptまでたどり着けました.本当に感謝,感激です.

 

内容としては,「門脈圧亢進症を伴う肝硬変患者には膵うっ血の病態が存在し,そのためにインスリン分泌が低下している」という論文です.

肝硬変患者ではしばしば肝性糖尿病を合併し,病的な高血糖や低血糖を引き起こすことが知られています.しかし,肝硬変患者特有の代謝障害や栄養障害のため,その治療に難渋するケースが多くみられます.一方,肝性糖尿病の発症機序に関しては,いくつかの報告があるもののいまだ不明な点が多いというのが現状です.今回我々は糖尿病発症において極めて重要な臓器である膵に着目し,この研究を行うに至りました.この検討結果をふまえて,今後肝性糖尿病治療において門脈圧亢進が何らかのキーファクターになるのではないかという報告をさせていただきました.

 

もともと大学院入学に関しては全く頭になかったため,ちょっとしたきっかけでうっかり入学を決めてしまい,当時はかなり戸惑いや不安が多かったのですが,多くの先生方のご協力を得てなんとか無事論文が完成しました.今回の論文作成を通じて多くのことを学ぶことができ,今後の医師人生にとっても大きな糧になったのではないかと思います.これからもこの経験を生かして,少しでも多くの人の役に立てるような仕事をしていきたいと思います.

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
Department of Gastroenterology and Metabology, Ehime University Graduate School of Medicine
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