› 
お知らせ
 

お知らせ

論文の要旨:

連続グルコースモニタリング (CGM) システムは、グルコース変動の評価ツールで、さまざまなグルコース変化パターンを確認することが出来ます。そのため、血糖変動には、1型糖尿病(T1DM)と2型糖尿病(T2DM)の間の血糖変化の違いに関する特定の情報が含まれている可能性があると仮説を立て、振動データの時間領域と周波数領域を同時に解析可能な連続ウェーブレット変換 (CWT) で、T1DM におけるグルコース変動を検出できるかどうか検討を行いました。
方法
T1DM (n = 5) および T2DM (n = 25) の患者の 60 日間および 296 日間の血糖変動データをそれぞれ評価しました。 356 日間 15 分ごとに取得されたグルコース データが分析されました。 データは、Morlet 形式 (n = 7) をマザー ウェーブレットとして CWT によって評価されました。 この方法論は、毎日のグルコース変化における限られた周波数のグルコース変動を探索するために使用されました。 出現した 18 個の信号の周波数と囲まれた面積 (0.02625 スカログラム値) を比較しました。 T1DMの特異性は、有意差が認められる項目を説明変数として重回帰分析により評価した。
結果
深夜の高周波(中央値:75 Hz、サイクル時間:19 分)と正午の中周波(中央値:45.5 Hz、サイクル時間:32 分)は、T1DM と T2DM の方が高かった(中央値:73 および 44 Hz、P = それぞれ0.006と0.005)。 真夜中から正午にかけて 100 Hz を超えるゾーンの領域は、T1DM と T2DM でより頻繁に発生し、より大きかった。 1 日の中で、より低い周波数ゾーン (15 ~ 35 Hz) の頻度が高く、その面積は T1DM よりも T2DM の方が大きかった。 CWT 後の各信号の時刻、周波数、面積で構成される 3 次元散布図は、深夜の T1DM に属する高周波信号が 17 ~ 24 分の波周期の緩やかな分布を持っていることを明らかにしました。 多変量解析により、深夜の高周波信号が T1DM を特徴付ける可能性があることが明らかになりました (オッズ比: 1.33、95% 信頼区間: 1.08-1.62; P = 0.006)。
結論
CWT は、CGM データを使用して各タイプの糖尿病の血糖変動を区別するための新しいツールである可能性があります。

論文の要旨:

最近、骨盤内臓器のクロストークが報告されており、Pelvic organ cross-sensitizationという概念が広がりつつあります。間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、子宮内膜症とそれぞれ双方向の関連性が報告されています。なかでも月経困難症と過敏性腸症候群との関連も欧米を中心として報告されておりましたが、日本人をはじめとしたアジア人種でのエビデンスはありませんでした。
そこで、愛媛大学の学生健診データのうち、女性学生4693名を対象として解析を行いました。
過敏性腸症候群はROMEⅢの基準で定義し、本コホートでの過敏性腸症候群の有病率は6.1%でした。
自己申告の月経痛のうち、痛みなしをreferenceとしたところ、中等度痛みの補正後OR 1.89 [95% CI: 1.27-2.91]) および高度の痛み (adjusted OR: 2.14 [95% CI: 1.42-3.45])は独立して有意でした。
痛みのコントロールのための薬物使用頻度も同様に頻度が高いほど、過敏性腸症候群が有意に多く、その関連性は独立していました。月経不順との関連性はありませんでした。
また、機能性ディスペプシア例は除外しても同様の結果でした。
女性のおいては月経周期によって腸管運動が変化することが報告されており、月経困難症と過敏性腸症候群との関連に矛盾ないと思われます。一方で、NSAIDSやピルの使用によって過敏性腸症候群に類似した症状が出現することも過去報告されているようです。
過敏性腸症候群などは投薬によって症状が緩和しにくい疾患の一つですが、時にNSAIDSなどで症状が緩和する症例も経験します。もしかすると腸管運動だけでなく、痛みの閾値のコントロールを通じて、症状が緩和されてるかもしれません。今後は縦断研究が必要と思われます。

論文の要旨:

潰瘍性大腸炎は粘血便や下痢などの症状に加えて、便秘が多いとされています。しかし、なぜ便秘が多いのかは未だ不明とされています。
290例の潰瘍性大腸炎において、自己記入式質問調査票を用いて夜間頻尿なし、夜間排尿回数1回、夜間排尿回数2回に分けました。便秘はROMEⅠおよび便秘薬の使用ありで定義しました。
夜間排尿回数別ではそれぞれ便秘の頻度は8.2%、10.8%、20.5%でした。その関連性は交絡因子で調整後であっても、有意でした (adjusted odds ratio for mild nocturia: 1.55 [95% confidence interval: 0.57-4.28], serious nocturia: 3.19 [95% confidence interval: 1.09-9.81], p for trend = 0.035)。
基礎的研究では膀胱や前立腺などの尿路の炎症は、腸管内の炎症や症状と関連し、その関連性は双方向とされています。また、我々が実施した学生を対象であるとした研究でも月経困難症と過敏性腸症候群が関連しており、骨盤内臓器間でそれぞれ疾病を起こりやすくする可能性が示唆されています。加えて、糖尿病では便秘の有病率が高く、夜間頻尿も多いことも知られています。
潰瘍性大腸炎の治療中には、排便回数等の消化器症状に加えて、夜間頻尿にも配慮する必要があると思われます。
夜間排尿回数は動脈硬化と関連しており、潰瘍性大腸炎で動脈硬化が進行しやすい点からも注意が必要かもしれません。

1月 講演会・研究会案内

〇外科系内科系感染症講演会
日時:1月11日(木) 19:00~20:40
ハイブリッド形式(Zoomウェビナー)

会場:ホテルマイステイズ松山 3階 ドゥエミーラ
※会場ではお弁当をご用意しております。
オンライン参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
この講演会は、大学院特別講義として認定されています。
大学院生は、事前配布されるレポート用紙に講義概要等を記述し、1月25日(木)までに学務課大学院チームに提出してください。
最大2点で採点されます。
 一般演題 
1.愛媛県立中央病院 消化器外科    溜尾 美咲 先生
2.松山市民病院   外科       川本 貴康 先生
3.愛媛大学医学部附属病院 第三内科  西川 直輝 先生

 特別講演 
岐阜大学大学院医学系研究科 救急・災害医学分野
准教授 岡田 英志 先生

〇IBD Symposium in 愛媛
日時:1月12日(金) 19:15~20:35
ハイブリッド形式(Zoom)

会場:ホテルマイステイズ松山 2F「エテルノ」
オンライン参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。

 一般講演 
愛媛大学大学院医学系研究科 地域消化器免疫医療学
助教 丹下 和洋 先生

 特別講演 
杏林大学医学部 消化器内科学
教授 久松 理一 先生

〇第10回 肝臓と糖尿病・代謝研究会 in 愛媛
日時:1月18日(木) 19:00~20:35
ハイブリッド形式(Zoom)

会場:ANAクラウンプラザホテル松山「サファイア」
会場参加をご希望の場合は1月12日(金)までに事前登録をお願いいたします。
オンライン参加ご希望の場合も事前登録が必要です。

 講演① 
愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学
講師 三宅 映己 先生

 講演② 
自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科
教授 原 一雄 先生

〇糖尿病の合併症を考える in 愛媛
日時:1月19日(金) 19:00~19:50
ハイブリッド形式(Zoomウェビナー)

会場:四国ろうきんビル 5階会議室
オンライン参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。

 特別講演 
愛知医科大学医学部 内科学講座 糖尿病内科
准教授 姫野 龍仁 先生

【案内状】外科系内科系感染症講演会(20240111)
20240112IBDSYMPOSIUM in愛媛講演会案内状(Abbvie)
1.18 第10回肝臓と糖尿病・代謝研究会in愛媛
案内状 糖尿病の合併症を考える in 愛媛

以下は和泉先生からのコメントです。

10月14日に開催された日本超音波学会四国地方会で「Micro B-flowにてThreads and streaks signを観察しえた肝細胞癌の一例」を報告させて頂きました。従来のドプラ法では腫瘍栓内の微弱な血流を検出することは困難でしたが、最新の血流評価技術である「micro B-flow」を用いることで鮮明に血流を描出することが可能となりました。美麗な超音波画像が先生方の心を動かし受賞に至ったものと思われ、廣岡先生に感謝するばかりです。

発表にあたりご指導頂いた日浅先生、廣岡先生、小泉洋平先生ならびに第三内科の諸先生方に厚く感謝申し上げます。

今後ともご指導ご鞭撻頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

12月 講演会・研究会案内

〇NET Web Seminar 2023
日時:12月1日(金) 18:30~19:30
Web形式(Microsoft Teams)

参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
 講演 
愛媛大学医学部附属病院 放射線科
高田 紀子 先生

 講演 
愛媛大学医学部附属病院 光学医療診療部 
山本 安則 先生

 特別講演 
倉敷中央病院 腫瘍内科
仁科 慎一 先生

〇愛媛糖尿病性腎症重症化予防学術講演会
日時:12月1日(金) 19:00~20:00
対面開催
会場:リジェール松山 8階 瑞穂

参加ご希望の場合は事前申し込みをお願いいたします。
 特別講演 
島根大学医学部 内科学講座 内科学第一
教授 金﨑 啓造 先生

〇ウイルス性肝炎領域における愛媛県医療安全講習会
日時:12月4日(月) 19:00~20:30
Web形式(Zoomウェビナー)

参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
 講演1 
愛媛県 保健福祉部 健康衛生局 健康増進課 感染症対策グループ
平松 夕奈 様

 講演2 
松山市民病院 看護部 
酒井 由希子 様

 講演3 
愛媛大学医学部附属病院 肝疾患診療相談センター 副センター長
今井 祐輔 先生

 特別講演 
近畿大学医学部附属病院 医療安全部 教授
辰巳 陽一 先生

〇Viral Hepatitis Special Web Lecture
日時:12月11日(月) 19:00~20:00
Web形式(Zoomウェビナー)

参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
 講演 
愛媛大学大学院 医学系研究科 消化器・内分泌・代謝内科学
教授 日浅 陽一 先生

〇膵疾患フォーラムin愛媛 ~地域連携と早期診療の為に~
日時:12月19日(火) 19:00~20:20
現地開催
会場:ホテルマイステイズ松山 2F フェスタ

タクシーチケットご利用の場合は、下記まで連絡をお願いいたします。
担当:坂本 明子 080 5059 2351
Email:akiko.sakamotoi @viatris.com
 講演1 
愛媛県立中央病院 消化器内科 医長
兼光 梢 先生

 特別講演 
和歌山県立医科大学 内科学第二講座 
教授 北野 雅之 先生

〇ARNI 高血圧 Web Symposium in 愛媛
日時:12月22日(金) 19:00~19:50
Web形式(Microsoft Teams)

参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
 特別講演 
自治医科大学附属さいたま医療センター 
内分泌代謝科
教授 原 一雄 先生

NET Web Seminar 2023
2023愛媛糖尿病性腎症重症化予防講演会
【案内状】 愛媛県医療安全講習会20231204
【確定プログラム】VHSWEB20231211
1219 LPC 膵疾患地域連携 in愛媛_修正版
1222ARNI 高血圧 Web Symposium

以下、松浦先生からのコメントです。

UEG Week 2023に参加して
松浦文三

2023年10月13-18日に,デンマークのコペンハーゲンで開催されたUEG Week 2023に参加してきました。COVID-19パンデミック後のはじめての現地参加でしたが,COVID-19以前と比べると現地参加は少し少なかったように思います。コペンハーゲンは,日本に比べると気温は8-10度程度低く,日本の初冬の感じでした。また,海の近くですので非常に風の強いところでした。風力発電の風車がホテルや学会場からよく見えました。これまで代謝改善/減量手術のデータを国内外の学会で発表してきましたが,今回は「Characteristics and diabetes remission after laparoscopic sleeve gastrectomy in diabetic patients stratified by body mass index」と題して発表しました。BMIに関わらず,血中C-peptideが保たれている例は70%以上で糖尿病が完全寛解するし,C-peptideが低下している例でも全例薬物が減量できる,という内容です。
今回のUEG Weekは学会最終日の前夜に,UEG Nightとして,世界で10%の中に入るエンターテイナーが出演するWallmans Circus Buildingでのdinner showが設定されており,それにも参加して,楽しい時を過ごしました。また,学会の合間にあの有名な人魚姫の像も見学してきました。
次回は2024年10月12-15日にオーストリアのウィーンで開催予定です。


   (UEG Week 2023会場)


     (UEG Nightが行われたCircus Building)


     (人魚姫の像)

このたび、同門の岡本渉先生が広島大学病院がん化学療法科教授に就任されましたのでご報告申し上げます。
今後ますますのご活躍を祈念いたします。

以下に、岡本渉先生からコメントをいただきました。

大変御無沙汰をしております。令和5年10月1日付けで広島大学病院がん化学療法科教授を拝命いたしました岡本渉(平成14年入局)と申します。これまで腫瘍内科医として自らの研鑚に努めて参りましたが、これからは腫瘍内科医の育成にも努めて参りたいと存じます。
同門の先生方、特にご無理を申し上げておりました恩地森一名誉教授、熊木天児教授、指導医や同期の先生方、そしてこの度ご報告の機会を頂きました日浅陽一主任教授に心より御礼申し上げます。今後とも、御指導・御鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

CATEGORY : お知らせ 

11月 講演会・研究会案内

〇リンヴォック クローン病適応追加 記念講演会 in 愛媛
日時:11月7日(火) 19:15~20:15
ハイブリッド形式
会場:ホテルマイステイズ松山

 講演 
防衛医科大学校病院 消化器内科学講座教授
穗苅 量太 先生

〇進化する糖尿病治療 in 愛媛
日時:11月8日(水) 19:00~20:00
オンライン形式(Webex)
接続時は表示名に施設名とお名前を入力の上、ご視聴ください。

 講演 
日本赤十字社 和歌山医療センター 糖尿病・内分泌内科 部長
金子 至寿佳 先生

〇愛媛県 胆膵がんゲノム医療セミナー
日時:11月17日(金) 19:00~20:30
ハイブリッド形式
参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。

 特別講演 
国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科
佐々木 満仁 先生

 パネルディスカッション 
愛媛大学     小泉 光仁 先生
愛媛県立中央病院 宮田 秀樹 先生
四国がんセンター 大鶴 徹 先生
松山赤十字病院  横田 智之 先生

〇第28回 愛媛糖尿病カンファレンス
日時:11月22日(水) 19:00~20:30
ハイブリッド形式(Microsoft Teams)
会場参加の場合のみ会費:500円がかかります。
会場参加・Web参加いずれの場合も事前登録をお願いいたします。

 一般講演 
愛媛大学大学院医学系研究科 消化器・内分泌・代謝内科学
塩見 亮人 先生

 特別講演 
千葉大学 内分泌代謝・血液・老年内科学
教授 横手 幸太郎 先生

〇Scientific Exchange Meeting 2023 in Shikoku
肝細胞癌の集学的治療を考える

日時:11月27日(月) 19:00~20:50
Web形式(Zoom)
参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。
講演会当日までに接続テストを実施いただくことをお薦めしております。

 講演 
高知大学医学部 外科学講座 教授
瀬尾 智 先生

 講演 
愛媛県立中央病院 消化器内科 主任部長
平岡 淳 先生

〇Hepatology Forum in Ehime
日時:11月28日(火) 19:00~20:00
ハイブリッド形式(Zoom)
会場:ANAクラウンプラザホテル松山 南館4階「エメラルド」
参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。

 講演 
埼玉医科大学 消化器内科・肝臓内科 教授
持田 智 先生

〇アルブミンWEB講演会
日時:11月29日(水) 18:30~19:30
WEB形式(Zoom)
参加ご希望の場合は事前登録をお願いいたします。

 講演 
愛媛大学大学院医学系研究科 消化器・内分泌・代謝内科学
教授 日浅 陽一 先生

〇愛媛肝胆膵疾患治療フォーラム
日時:11月30日(木) 19:00~20:30
ハイブリッド形式(Zoom)
会場:ホテルマイステイズ松山 3階ドゥエミーラ(先着40名)
現地・オンラインいずれの場合も事前登録をお願いいたします。

 特別講演Ⅰ 
和歌山県立医科大学 内科学第二講座
教授 北野 雅之 先生

 特別講演Ⅱ 
京都大学大学院医学研究科 肝胆膵・移植外科学
教授 波多野 悦朗 先生

【確定】1107RVQCD適応追加講演会In愛媛
【確定版】11月8日(水)イーライリリーマンジャロ講演会案内状
【案内状】愛媛県胆膵がんゲノム医療セミナー
第28回愛媛糖尿病カンファレンス_ハイブリッド開催
20231127_Scientific Exchange Meeting 2023 in Shikoku
【案内状】 Hepatology Forum in Ehime 20231128
11月29日アルブミンWEB講演会
愛媛肝胆膵疾患治療フォーラム

以下、廣岡先生からのコメントです。

9月22日、23日に東京で第30回日本門脈圧亢進症学会総会が開催されました。この会において廣岡が田尻賞(英文論文)を受賞いたしました。田尻賞は、田尻孝前理事長より設置され、前年の門脈圧亢進症に関する優秀な論文に授与されることになっております。今回脾臓の硬度・粘性診断などを評価いただき受賞させていただきました。当教室から引き続き受賞者が出るよう励んでいきたいと思います。(日本門脈圧亢進症学会理事長、吉田寛教授と撮影)

 
  • 研修会・講演会
  • 臨床研究
  • 外来のご案内
  • 黄蘭会
愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
Department of Gastroenterology and Metabology, Ehime University Graduate School of Medicine
〒791-0295 愛媛県東温市志津川454
愛媛大学医学部本館8F
TEL 089-960-5308
FAX 089-960-5310
mail : 3naika@m.ehime-u.ac.jp