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山本安則先生と古川慎哉教授がまとめた若年日本人女性における月経困難症と機能性ディスペプシア(FD)との関連性に関する論文が、Neurogastroenterology & Motilityにアクセプトされました
 

お知らせ

愛媛大学医学部附属病院 光学診療部の山本安則先生と愛媛大学総合健康センターの古川慎哉教授が共同で投稿しておりました、若年日本人女性における月経困難症と機能性ディスペプシア(FD)との関連性に関する論文が、Neurogastroenterology & Motility (IF 3.589)にアクセプトされました。

山本安則先生からのコメントです。

月経困難症は、過敏性腸症候群(IBS)と併存する場合が多いことが知られております。しかし、月経困難症とFDの関連性を評価した研究はほとんどありません。そこで、愛媛大学新入生4693名を対象に、月経困難症とFDとの関連性について解析を行いました。

結果は以下の通りです。
・ FD全体、そのサブタイプである心窩部痛症候群(EPS),食後苦痛症候群(PDS)の有病率は,それぞれ2.5%,0.6%,2.1%であった。
・月経痛の重症度は、FD全体およびPDSと独立して正の相関を示した。(adjusted ORs: FD, 3.18 [95% CI: 1.60–6.89] and PDS, 2.93 [95% CI: 1.56–7.93, p for trend = 0.001 and 0.004, respectively).
・ 月経痛に対し鎮痛薬を頻用することは、FD(およびEPS、PDS)の有病率と独立して正の相関がみられた(adjusted ORs: FD, 2.41 [95% CI: 1.50–3.83], EPS, 2.93 [95% CI: 1.04–7.93], PDS, 2.44 [95% CI: 1.46–4.01])。
・月経不順は、FDおよびFDのサブタイプとの関連はなかった。

結論:重度の月経困難症を伴う日本人若年女性は、FD、特にPDSを合併するリスクが高いことが示唆されました。

本研究では多くの愛媛大学の学生さんの協力によって行うことができました。また加えて、愛媛大学総合健康センタースタッフや学生健診にご協力いただいております先生へ感謝申し上げたいと思います。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

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愛媛大学大学院
消化器・内分泌・代謝内科学
(第三内科)
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