肝臓グループの島本先生の論文がClinical journal of gastroenterology誌に掲載されました!
2026年7月8日 10:09 AM
肝臓グループの島本先生の論文がClinical journal of gastroenterology誌に掲載されました!
島本先生よりコメントをいただきましたので紹介させていただきます。
以下、コメントです。
上記論文がClinical journal of gastroenterology誌に掲載されましたのでご報告いたします。Porto-sinusoidal vascular disorder(PSVD)は従来のIPHやNRHなどといった、非硬変肝において門脈圧亢進症をきたす病態を包括する比較的新しい疾患概念です。肝生検によって肝硬変が否定されることに加え、門脈圧亢進症による臨床症状があるか、病理学的に特異的な所見がある場合にPSVDと診断できます。
本症例は難治性腹水があり静脈瘤出血を繰り返しておりましたが診断に難渋しており、当院での経頸静脈的肝生検や前医肝生検標本の詳細な検討を行うことでPSVDの診断に至りました。また内視鏡的治療を行うも静脈瘤出血が頻回に再発しておりましたが、Transjugular intrahepatic portosystemic shunt(TIPS)を行うことで再出血がなくなり、腹水も消失が得られました。
診療や論文執筆にあたり、ご指導を賜りました日浅先生はじめ肝臓グループの先生方、I並びに病理診断について多大なるご支援をいただきました金沢大学の原田先生にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
今年6月1日をもってTIPSも保険収載されたとのことで、まだ実施可能な施設は限られていますが、今後ますますこうした難治例に対する施行例が増えるものと思います。この論文がPSVDという疾患概念の啓蒙と、TIPS普及への一助となることを心より願います。
島本先生、いつも貴重な報告をありがとうございます。HP担当より。




