論文名:Utility of contrast-enhanced transabdominal ultrasonography to diagnose early chronic pancreatitis.
著者:Nobuaki Azemoto, Teru Kumagi, Tomoyuki Yokota, Masashi Hirooka, Taira Kuroda, Mitsuhito Koizumi,Yoshinori Ohno, Hirofumi Yamanishi, Masanori Abe, Morikazu Onji and Yoichi Hiasa
掲載誌:BioMed Research International
以下、畔元先生からのコメント
体外式造影超音波による早期慢性膵炎診断への有用性についての報告です。
近年、早期慢性膵炎という概念が提唱され注目されています。以前より慢性膵炎では膵血流が低下するとの報告が散見されておりました。そこでわれわれは体外式造影超音波検査により膵血流を評価し、早期慢性膵炎と診断することはできないかと検討しました。結果はコントロールから慢性膵炎へ進行するにつれて膵血流が低下しておりました。体外式造影超音波検査による膵血流の評価は簡便で安全に早期慢性膵炎と診断する方法となりうるかもしれません。
2012年頃から作成し、途中あきらめかけていたものを、熊木先生のおかげでアクセプトまでこぎつけることができました。ありがとうございました。
以下、熊木先生からのコメント
畔元先生、おめでとうございます。そして、お疲れ様でした。アクセプトまで確かに苦戦しましたが、それまでの労力を考えるとギブアップと言う選択肢はありませんでした。
先日、海老沢先生が入局のご挨拶に来られました。関東地方の大学を卒業後、研修も関東地方で開始され、縁があり愛媛県に来られました。育休明けの復職を考えていたところ、当科のHPにあります女性医師支援に関する記事をご覧になり、門を叩かれました。
日浅教授と海老沢先生
今後は糖尿病学会専門医取得を目指し、研修指定病院でさらに研鑽を積まれる予定です。また、日勤帯の病棟業務にも取り組んで頂けるとのことです。産休、育休明けで、不安も多いとのことですが、同門会をあげてサポートしますのでご安心下さい。むしろ、楽しみにしていて下さい。
(左から)池田先生(医局長),日浅教授,海老沢先生,熊木先生(副医局長)
第3内科では若手医師、子育て中の医師のみならず転身された医師の育成にも力を入れております(実績多数、お問い合わせ下さい)。皆さんのキャリアアップの力になれればとスタッフ一同お待ちしております。
第10回愛媛大学医学部医学科Best Teacher賞の臨床実習(いわゆるポリクリ)部門で、熊木天児先生が3年連続して選ばれました。
月曜日および金曜日は地域医療学講座サテライトセンターであります久万高原町立病院で、火曜日〜木曜日は大学病院で熱く学生の指導にあたられております。
以下、熊木先生からのコメントです。
先日、Best Teacher賞の表彰式が行われ、3年連続で選んで頂きました。
これも偏に教育に割く時間を与えて下さっています周りの皆様のお陰であり、感謝の気持ちでいっぱいです。
「知るは喜びなり、知るは楽しみなり」
「継続は力なり」
「努力は裏切らない」
引き続き、後進の指導に力を入れて行きたいと思います。
そして共に学んで行きたいと思います。
「主任教授のあいさつ」を更新しました。
今年も愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学のホームページをよろしくお願いいたします
財団法人東京生化学研究会の平成27年度奨励金に吉田理先生の研究が採択されました.
吉田先生の今後の益々の御活躍に期待しております
渡辺先生からSingle topic conferenceの報告です。
11/20~21に広島で開催されたJSH Single topic conferenceに参加してきました。
今回のテーマはHepatitis Bでした。
HBVについての著名な先生方による発表(すべて英語)を聞きまくるという非常に濃い2日間を堪能しました。
私は、当院のHIVとHBVの共感染症例をまとめ、 “Frequent hepatitis B virus infection in HIV patients: the need to examine HBV markers in HIV patients.” と題してポスター発表をしてきました。entecavirやtenofovirの発音など熊木先生にワンポイントアドバイスを頂いていたこともあり、なんとか英語で発表できました。
今回受けた刺激を今後の研究に生かしていきたいです。
渡辺崇夫
アメリカ肝臓学会(AASLD:American Association for Study of Liver Diseases)の第61回annual meetingがボストンで開催されました。平成26年11月7日から11月11日まで、アメリカ合衆国ボストンでアメリカ肝臓学会が開催されました。
今年の演題採択率は50%程度ですが、当科から4題の演題が採択され、日浅先生、阿部先生、熊木先生、吉田先生、小泉(洋)先生、山本(安)先生、黒田先生の7名が参加しました。すべてポスタープレゼンテーションでの採択でしたが、小泉先生と山本先生は優秀演題賞であるPresidential Poster of Distinctionを受賞しました。
阿部先生は「Wisteria floribunda agglutinin-positive Mac-2 binding protein as a predictor of liver fibrosis in patients with nonalcoholic fatty liver disease」の演題で発表されました。
山本先生は「Branched-chain amino acids improve intestinal malabsorption of dietary long-chain fatty acids and preserve intestinal fatty acid transporters in liver cirrhosis」の演題で発表されました。左上にはPresidential Poster of Distinctionの勲章が輝いています。
黒田先生は「Pancreatic congestion in liver cirrhosis correlates with impaired insulin secretion.」の演題で発表されました。この研究成果はJ Gastroenterol.に報告されています。ネクタイが多少曲がっているところがポイントです。日本から参加された他施設の先生方から、様々な質問や今後この研究を発展させていく上でのアドバイスなどを受けていました。
小泉先生は「Portal hypertension due to outflow block in non-cirrhotic patients with nonalcoholic fatty liver disease」の演題で発表されました。この研究内容は廣岡先生が先日Radiologyに報告した内容をベースに、NAFLD症例の比較対象としてC型慢性肝炎患者の血行動態も評価した内容になっています。
ボストンは街の至る所できれいな紅葉が見られ、心落ち着く街です。
ハーバード大学で他の多くの観光客に混ざって、John Harvardの像の足に触っている2人。どこからどう見ても日本人観光客です。はたして頭が良くなる・幸福が訪れるというご利益は本当でしょうか?
来年のAASLDは2015年11月13日から17日、サンフランシスコで開催されるようです。西海岸での開催とあって、黒田先生が早くも来年の参加に向けて意欲を燃やしていました。